四月の7,8,9日に予定されていたイタリア選手権の開幕戦
のイモラがなんとこの時期になってキャンセルになりました。
イタリアモーターサイクル協会、スポーツプロモーション、
及び関係者は参戦各ライダー、チーム、メーカーにお詫びを
述べると同時に今季カレンダーの再作成作業に入っています。

まぁ、イタリアという国でもサーキットと聞いて最初に何を
考えるかというとF1でして、イモラという場所はサーキット
名をエンツォ エ ディーノ フェッラーリサーキットと
呼ぶような場所なので、色々F1開催前にオートバイの
イタリア選手権の開催に関して難しい問題が生じてしまった
ようです。

私にとってもびっくりな話でしたね。現在、チェコのプラハに
いる私でしたが、エアチケットを抑えてなくてよかったとか
スケジュールをどうしようかとか考えることになりました。

さて、ではイモラ以外の場所で代替レースが行われるの
でしょうか。あるいはスケジュールを変えてイモラで行われる
のでしょうか。

ここのところ例年、イタリア選手権のモンツァはスーパーバイク
世界選手権の同所での開催の前の週に行われています。

まぁ、イタリア人の中にはイタリア選手権と世界選手権の
両方に参加している人もいるのですが、世界選手権の前に
同じサーキットを走るというのはアドバンテージを得ることに
なると思います。

年に一回しか走らないところを直前に走るとなると、優秀な
ライダーであればあるほど何らかの有利なモノを得るでしょうね。

昨年のテニスの国別対抗戦のデビスカップでのスロバキアの
躍進というのは、まさにホームアドバンテージがあったと
思います。

スロバキア人がブラティスラバで練習するときのホームコート
であるスロバキアナショナルテニスセンターのあの超高速
サーフェースは彼らにとって何度も練習も試合もしている
場所でした。

そこにディフェンディングチャンピオンとしてやってきた
スペインですが、スペインという国でポピュラーなのは
クレーコート。あんな高速サーフェースで急に戦えと
言われて、相手がベックとフルバティでは、まぁ、苦戦は
免れなかったわけで、最終日を待たずに、スペインが破れて
世界王座を一冬持たせることができずに帰国することになりました。

そして、二回戦、準決勝もクレイコートが主なサーフェース
の国に対して、自国の早いコートで勝利を奪っていきました。

私がもし、イモラでの世界選手権にイタリア人ライダーに勝たせ
たくて、イタリア選手権のカレンダーの再構成に関われる
立場だったら、九月のイモラの世界選手権の前の週にレースを
開催しますね。まぁ、それをやるには、同所の四輪、二輪などの
イベントと重ならないかとか、各チーム、メーカーの同意など
必要な意見があるとは思いますが。

四月の九日の日曜日はレースのことを考えずに選挙のことを
考える日となりそうです。

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