開幕のカタールを終えて、スーパーバイク世界選手権は
二戦目の舞台に向けて準備に追われています。場所は
オーストラリア。サーキットはフィリップアイランド。
数々の美しいレーシングドラマの喜怒哀楽の全てを
発信してきたチャレンジングでエキサイティングな
サーキットから何が生まれるのでしょうか。

開幕戦の第二レースを勝ったトロイ・コーサーはナンバーワン
ゼッケンを付けて地元を走ります。

カタールの両レースを二位でまとめて40点を稼いでロザイル
インターナショナルサーキットを後にしたトロイ・ベイリスは
ポイントリーダーとして凱旋帰国します。

あの世紀の大番狂わせ、小さなメーカーの歴史的な大勝利、
空が泣いたときにアンソニーが笑った従業員五十人の
メーカーがホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ、ドゥカティ、
アプリリアをぶっちぎって勝利を収めたあのトレメンダスな
衝撃的な優勝の主役、演出、脚本、監督であるアンソニー・
ゴバートはスーパースポートクラスで走るチャンスを得て、
世界中から大絶賛のヤマハR6を駆ります。

ジモッティライダーが色々なことを考え、様々なことを
感じ、そして、多くのことを抱えて、年に一回の母国での
レースに備えます。

素晴らしい設備や美しい空気感を有する劇場から大傑作が
生まれ、お客さんを魅了し、その作品が語り続けられるように
フィリップアイランドというコースのレイアウトとロケーション
はアンフォゲッタブルなレースを生み出す土壌があります。
今年は何が作られ、何が発信されるのだろうか。
素晴らしい舞台に人気、実力を兼ね備え、今年になって
ボリューム感の増したライダーのラインナップから期待は
高まります。

フラミーニ氏の指揮によって今季のタクトは振られました。
ホンダやヤマハの美しいソプラノサウンド。ドゥカティの
独特のボローニャなまりの重低音。そして、スズキの
メッツォソプラノとカワサキのルノー楽団の影響を受けた
歌声のアンサンブルは何を生み出すのでしょうか。

お楽しみはこれからだ。

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