ウェットで行われた予選の一回目は波乱と驚きに満ちた
面白さを感じるものでした。雨が上がり、ドライタイヤを
装着した世界の列強達の今年初めての予選二回目とスーパー
ポールはどんなものだったのでしょうか。

どこでもどんな状況でも自分の能力を発揮できるのが強い
プレイヤーだとテニスの世界の連中が口にします。
世界を駆け回り、思ったような状況でも、思いもよらぬ
環境でも自らの力を信じて、旧共産圏だろうが、南米だろうが
大会のあるところに出かけて、サーフェースがどうであろうとも
勝ち抜いて世界のトップに近づく彼らの言うことには説得力
が横溢しています。

カタールという砂漠のサーキットで予選の雨でトップだったのは
帰ってきた世界チャンピオン、トロイ・ベイリスでした。
そして、二日目のドライでただ一人二分の壁を破り久しぶりの
ポールマンとなったのも彼でした。昨年契約がまとまって
『(古巣に戻ってのレース活動で)家に帰ってきたようだ』と
話した愛されるオージーは速さや強さも戻ってきたようです。

二番手は昨年の最終戦の第二レースのウィナーで開幕戦まで
喜びを持続できる特権に浸っていたロレンツォ・ランツィ。
ゼロックスドゥカティの1−2フォーメーションが形成
されました。彼は予選タイムを大幅に更新して一発の
アタックに成功しました。

僅差の三番手にヤマハのR1を駆るピット。そこから千分の二
秒差で四番手が一昨年のワールドチャンプでホンダのリッター
バイクを駆るトーズランド。

五番手に世界王者のコーサー、芳賀、加賀山と続いて、
二回目のフリー走行で元気だったムジェリッジが八番手。

今季限りでSBKのプロジェクトが終了されると報道のある
ペトロナスを走らせるマーティンが大健闘の九番手。
その後ろからブラジルカラーのクラッフィホンダでSBK
初登場のバロス。同じくこのカタールがSBK初レースとなる
ロルフォがドゥカティで十一番手、ウォーカー、ニエトの
PSG1カワサキの二人が続き、キリ、ファブリッツィオの
DFXホンダの二台、四列目最後が自チームでの参戦となった
ボルチャーニという顔ぶれになりました。

日本のファンが期待している阿部と中富、雨で元気な走り
だったラコニとジャンベール。帰り新参のチャウスなどが
四列目までに入れないという激しく厳しい結果となりました。

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