日本のバイクメーカーや部品メーカー。ヨーロッパで生まれ、
育ったオートバイレースという環境や土壌。東洋と西洋の
人やモノや文化や空気が混ざり合い、集中と拡散をして
レースの世界というのは進化し、成長してきました。

色々なもののスーパーミクスチャーがある種の磁場を形成し、
そこからさまざまなものが生まれ、成長し、熟成されて
いくます。

そんなレースの世界の開幕戦にトルコという東洋と西洋の
融和地点であり、衝突地点から一人のライダーがスーパー
スポートクラスに参戦を果たし、やってきました。
マシンはホンダ。チームはオランダ。多国籍であることが
必然であるレースの世界選手権の掛かったレースで
彼は初日何とポールポジションを得ました。

ケナン・ソフオグル。パスポートはトルコだが、ドイツで
育ったこの若者はウェットコンディションの中行われた
一回目の予選でライバル達に二秒以上離したタイムを
叩き出して、衝撃の一撃をぶち込みました。

カーテン、ナンネッリ、パークスが続いて一列目を形成。

二列目にはアンデルセンのスズキ、サンキーニのヤマハ、
べネマンのスズキにフォレスのヤマハ。

三列目に何とザイゼルのドゥカティ。チームを移籍した
藤原のホンダ、ヴィッツィエッロのヤマハにディフェンディング
チャンピオンのシャーペンティエが何と十二番手という
オーダーとなりました。

雨が道具の差を埋めたり、普段速いが雨は苦手なライダーの
順位を落としたりということがあるのですが、混沌とした
ものを見せてくれた初日でした。

ドイツに住むトルコ人がオランダのホンダのチームで何を
見せてくれるのか楽しみです。

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