ジュニアテニスでかつて世界チャンピオンになり
一位の座にいたマルコス・バグダティスのオーストラリアは
まだ続いています。何と今日はイヴァン・ルビチッチを
破りました。

ジュニアの世界でトップにいたプレイヤーや日本である程度
のところまでいったプレイヤーなどはある程度稼げたり
ちやほやされたりでジュニアのトップ、日本の上のレベルで
満足してしまうことがあるのですが、彼はスポンサーとの
交渉などでジュニアナンバーワンという称号が必要だと
よくわかっていました。

イタリアのようにディアドラ、カッパ、タッキーニ、エレッセ
といったメーカーがあるわけでもなく、スペインのように
秀でた育成環境があるわけでもないキプロスという国から
出てきた彼には活動をする上で色々な障害があったはずです。
あるいは他のテニス強国ではあるはずのものがなかった
はずです。(彼は割りに早い時期にフランスに居を移動したのは
そういった理由からによる)

そんな彼がジュニアの大会で勝ったり、ランクを上げたのは
ジュニアの時のことではなく、ランク一位やチャンピオンで
あることでスポンサーを得て、その力添えとともにプロツアーで
勝っていきたいという大きな欲望や野望によるものでした。

多分彼は決勝のコートに立っていることを考えている
ことでしょう。四回戦で第二シードのロディック、今日の
QFで第七シードのリュビチッチを破った彼は全力少年
ぶりを発揮してあふれ出す血と汗で乾いた心臓を潤し、
にごった水も新しい希望で澄んだものにして、戦うこと
でしょう。

未来を開くのは誰だ。

キプロス人の勇敢な戦いを見守ろうではありませんか。

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