今日も勝ったヒンギス。その勝ち方がワンサイドで相手が
こけて勝ちを拾っているのではなく、彼女らしいテニスで
相手の調子が悪くなくてもしっかりいい戦術と技術で
勝っているところに彼女がコートに戻ってきた意味と自信
を感じます。

相手に勝つときに英語で時折ジャーナリストやライターが
overpowerという言葉を使うことがあります。まぁ、ねじ伏せる
とか圧勝するという意味で使うのでしょうが、ヒンギス相手に
戦術や技術といった剣で白兵戦をやると勝利を奪うのは
難しいでしょう。しかしながら、ヒンギス相手にoverpower
するための馬力とか圧力を持っているプレイヤーが当たると
どうなるのでしょうか。

ゴールドコーストで当たったペンネッタ。シドニーでの
エナンアルデンヌといったプレイヤーはスピードとパワーを
有しているプレイヤーでハードコートが得意な方に入る
スタイルを持っています。(彼女達の国籍から考えてクレー
コート育ちだとは思いますが)そんな二人が復帰後のヒンギス
に土をつけたのはどんな相手が組しやすく、逆にやりにくいのか
明らかにしているような気がします。

そんなパワープレイヤーやファーストコートプレイヤーに
どう立ち向かっていくのか、そして、どうなるのか、
うまさを力強さを捌いて勝ちにつなげることができるのか、
あるいは叩きのめされるのか、ヒンギスの行く先には
興味がつきません。

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