昨年発表になったシングル作品のベストテンやベストファイブ
などが各雑誌や番組などで公表されています。
そんなことを私もやってみたのが、今回の私のページです。

七位 エルミラドール 〜展望台の唄〜 nobody knows+

 日本という国に住むことで得られることと失うもの。
名古屋という土地にいることで感じることと感じられないもの。
今の経済状況や環境や課題や宿題を感じながら、楽しいことも
つらいことも併せ呑みながら搾り出したリリックが秀逸な
一品。踊らされてるんじゃねぇ踊ってんだという言葉が
胸を締め付ける。

六位 肌のすきま dorlis

この曲以外にもこの人の作品というのは聞き手がどきりとする
詞が彼女の歌声から発せられるときにひとつの世界が始まり、
動き出すのですが、この作品はdorlisカラーが一番出た作品
であり、シングルとなり、ドラマの主題歌となったため
よく耳にしたということでいくつかの彼女の作品の中から
この曲をチョイスしました。

五位 my way Def Tech

インディーがメジャーをとんでもない勢いとパワーで凌駕
したのですが、メジャーで活躍している連中と同じような
ことを同じように演奏するのだったら単に二軍扱いで
なんとも思わない。

彼らの存在自体とスタイルがジャンルであり、
インディーというコマーシャル的な制約が少なく、
予算が限られているが、作家主義を貫くことができると
いう不自由さ故に獲得できた自由さを剣を一方の手に。
そして、全国のFMやネットといったメディアでの圧倒的な
支持をもう一方の手に持ち、世に打って出た彼らのアルバム
はとんでもないヒットになったが、そのアルバムの中で
シングル向きであり、FMのオンエアーが多く、新しさと
異質さを感じたこの曲は私のフェイバリットナンバーと
なった。

四位 a love story seamo with benny k

恋愛ソングの傑作であり、おそらくシーモネーター時代から
現在までのキャリアの中でセールス的に一番成功したのが
この曲でしょう。

benny Kには今年、コカコーラのタイアップ曲となった
dreamlandというヒット曲があったが、詞的にあまり好きに
なれなかった私にとって、彼女達の魅力がSEAMOと
コラボすることでお互いの感度が見事に反応して、
何とも言えない潤いと成熟さを感じることができたのが
この作品でした。

三位 全力少年 スキマスイッチ

 ポップな曲でメッセージ性のあることを色々複雑だったり
難しかったりする今の社会で生きている人に送った作品には
どきっとする詞が内包され、単純な人生の応援歌でなく、
説教くさくもなく、彼らのファン以外にも多くの人に受け入
れられる普遍性があった。

 個人的にはswing out sister の break outを聞いた時と
同じぐらいの衝撃を受けた作品。そして演歌の作詞家は
この作品の普遍性と新しさを参考にしないといけないと
思う。

二位 story AI

彼女の素晴らしい歌唱力。それを活かすことができる曲
が用意されてやりたいことがやれるととんでもない傑作が
生まれるという当たり前だけど難しいことが実現した素晴らしい
作品。ベストセラーであるがロングセラーともなった
カラオケで素人が歌うにはめちゃくちゃ難しい曲。

CDシングルにはカラオケがつきものであるが、この曲を
練習しても彼女のように歌うには色々なスペシャルなものが
必要でありすぎるわけで、高いレベルのすごさと凄みを
感じさせてくれた。

一位 さくら ケツメイシ

ヒップホップというジャンルというのはアメリカで生まれ
リズムに合わせて言葉をつないでいくには子音の多い英語
のほうがよく、また日本語というのはなかなかフィットしに
くいと思うのですが、さくらという曲で彼らは日本の
春という季節と男女の出会いと別れ、そして、楽しさと
切なさを見事に作品に仕上げて見せた。彼らのグッジョブは
素晴らしいものであり、昨年一番聞いた曲がこれでした。

年齢層や性差に関係なく受け入れられたのはヒップポップという
分野において画期的なことだったと思うのですが、それが
実現できてしまうような成熟したモノが横溢していたと
思う。

ある意味映画の『鎌田行進曲』を見たときのような爽快さ
があり、マニアにもライトユーザーにも受け入れられる
レベルの高さと娯楽性、斬新さと普遍性が兼ね備わった
作品だったと思う。

練りになって、打席に立って、色々相手投手や捕手、
前後の打者や走者のことを考えていたが、目の前に
いいボールが来て無心で振って打ったクリーンヒット
のような印象があるが、傑作や快作はぽっとした
イマジネーションから生まれるのかもしれない。

番外 

m-flo loves akiko wada のheyというのは、和田アキコの
本来持っているボーカリストの能力や表現力の高さなどを
よく理解している二人が一緒にやってみたいという欲望の
高さがマッチした作品だと思いました。

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