F1のヘレスでのテストの後、ドライバーのインタビューが
あり、ユーロスポートやらイタリアのホームページで色々と
ネタを拾っていたのですが、アロンソがルノーのマシンを
『ドライビングしやすいマシンだ。』と評していました。
F1のマシンというのは色々な分野で細分化が進み、複雑で
操るのが難しい特殊な車だと思うのですが、若きスペイン人が
シェイクダウンで運転しやすいことを口にしていました。

運転しやすいということは、操縦しやすいということでもあり、
色々なストレスがないとかモノの動き方や進み方が予想しやすい
ことにつながると思うのですが、それはドライバーが力を
発揮しやすいということであり、ドライビングの才能と記録や
成績が正比例しやすいということになると思います。

かつてバイクのレースの世界ですが、クリスティアーノ・
ミッリョラーティがスズキの600でスーパースポート
世界選手権を戦っていたときに『私にとっていいマシン
というのはライディングしやすいマシンのことだ。
パワーがあっても、コーナーリングスピードがあっても
乗りにくかったらライダーのサイドからすると乗り味が
悪いというか何か引っかかるものがあって、タイムが出ない
ものだ』と話していました。

じゃじゃ馬を乗りこなすのもひとつの才能だと思うのですが、
同時に体がむき出しの状態で新幹線を越えるスピードで
走るわけで、ライダーの脳からの指令に素直に応えてくれる
バイクや変な癖のないマシンというのをいいバイクだと彼は
考えていました。

アロンソが話していたことが本当のことであるのかは
ドライバーの満足度とタイムが証明してくれることでしょう。
そして300キロを超えるレースディスタンスを走った後
へとへとになっているのか、あるいは涼しい顔をしていられる
のかでジャッジでき、いいマシンという言葉の意味が理解
できることでしょう。

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