日本のバイクレースのファンには宮崎や関口というライダーが
かつてグランプリの250CCクラスを戦ったチームという印象
が強く、イタリア人にとってはフランコ・バッタイーニが
ヤマハの250で世界に出てきたときに所属していたチーム
という記憶が強いEDO RACINGがサーキットに戻ってきます。
ここ最近はオフロードのレースをやってきたアントニオ・ファ
リーナ率いるモンツァを本拠地とするチームですが、彼らオン
ロードの世界に参戦を決定しました。

参戦するカテゴリーはMotoGPの250ではなく、何と
スーパースポート世界選手権。そしてマシンはサーキットで
走る前から最高傑作と世界中のジャーナリスト、専門家
大絶賛のヤマハの600マシンのR6です。

そしてライダーは何と何とサプライズサプライズですね。
あのジャンルカ・ナンネッリのライディングが発表になりました。

このライダーラインナップには私の右脳も左脳も働きが
急になってしまいましたね。

昨年のヴァレンシアの空港で顔を合わせたときに彼は私に
『今季はドゥカティでSSをやっているけれど、できること
ならやはりSBKで暴れたい』と話してくれました。

そんな彼には今季の活躍から多くのメーカーやチームから
話が入っていました。しかしながら、今日ネットサーフィンして
いて入手した情報では、多くのライダーやメーカーが参入
してきて、戦いが激しくなるSBKで型落ちのマシンで難しい
シーズンを送ることを考えると、R6というバイクでSSの
タイトルを奪うことのほうがいいと思ったというものでした。

edo racingとアントニオの復活というのもかなり喜びながらも
びっくりしましたが、ナンネッリのR6ライディングというのも
かなりの驚きでしたね。

私が全力中堅と名づけているナンネッリ(詳しい理由は
http://diarynote.jp/d/59911/20051214.html
がGPの250ではなく、ワールドスーパースポート参戦を
決めたedo racingとどんなケミストリー(=化学反応)
を見せるのか、テンカーテホンダのCBR600にどう立ち向かって
いくのか、また新しい興味が湧いてきました。

何かが起こる予感がします。そして何かを起こす才能が
彼にはあります。スペインやオーストラリアでのテストが
どんなものになるのか、そしてカタールの開幕戦でどんな
パフォーマンスを見せるのか期待に胸が膨らみます。

セカイを開くのは彼で、視界は澄み切っていることでしょう。
全力中堅の新しいチャレンジに怯えていたら何も生まれないことを十分に理解している私は彼の走りと戦いが夢への放物線を
描き何かが表現されるときを楽しみにしたいと思っています。

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