ドイツを横断してみて
2005年10月16日 日常スーパーバイク世界選手権のチームの連中と共に、オランダ
ラウンドのアッセンの後、ドイツラウンドのラウジッツィ
まで一緒に移動しました。
ドイツをアウトバーンで走り、少々寄り道しながら旧東ドイツ
エリアのサーキットに着きましたが、毎度思うのはドイツという
国の美しさですね。
緑があり、アウトバーンは整備され、各々の都市がきれいに
まとまっていて、それぞれにおらが町のビールがあり、
サッカーのスタジアムがある。
イタリアという国も地方色が豊かというか、国として統一されて
それほど年月が経っていないのもあるのでしょうが、カンパニリズモ
(campanilismo)という郷土愛至上主義と訳せる言葉がある
のですが、このカンパニリズモがナショナリズムをはるかに
凌駕していて、ナショナリズムを感じるのはサッカーのワールド
カップとオリンピックの時だけで、逆に言えば、この二つの
ビッグイベントがなければ国としてまとまることがない気が
私だけでなくイタリア人も感じています。
同じようなことをドイツという国で、感じましたね。
まぁ、国土が広いことと同時に資本主義国としてやってきた
ことと共産主義国としてやってきた国が一つに簡単にまとまる
こともないわけで、各都市の色合いが違うのは当然だと
思います。
緑が豊かで都市計画がきちんとされていて、そして、サッカー
場があり、子供たちが芝生の上で遊べる環境がある。
かつて旧西ドイツを公式訪問した大平正芳がこの国のあり方に
感銘を受けて総理在任中に各都市が都市整備を進め、
それぞれの地方の名産をアピールし、緑あふれる各都市を
道路や鉄道で結んでいくという田園都市構想を提案したこと
がありました。
残念ながら、その彼のアイデアは彼の死去という形で姿を
現すことなくことなく終わり、その後の日本のバブル経済
と東京一極集中という歴史を経て、各都市のミニ東京化
計画の進行ということが成立してしまいました。
もし、大平正芳があの計画を推し進めていたら、今の日本
はどういうことになっていたのかなどと想像してしまいました。
政治家がやらないことをサッカーという磁場を使ってやって
いるのが川淵キャプテンである気がします。まぁ、政治家が
やるより、サッカーというポピュラリティのあるスポーツで
役職についている人の言葉というのは、確かに政治家が
票目当てに言う言葉より、はるかに地方の住民や行政担当者
に理解を得やすいというのはあると思います。
水と緑があり、各地にそれぞれの都市のおいしいビールがあり、
自分達の町のサッカーチームを応援する。そして、その勝利を
皆で共に喜びを分かちあう。アルコールの部分は日本は四大
ビールメーカーが統一した規格と味のビールになってしまって
きわめて限定した形でしか名古屋や大阪の特産のビールは
ありませんが、都市のアイデンティティと飲食、都市計画
をドイツで強く体感した私でした。
ラウンドのアッセンの後、ドイツラウンドのラウジッツィ
まで一緒に移動しました。
ドイツをアウトバーンで走り、少々寄り道しながら旧東ドイツ
エリアのサーキットに着きましたが、毎度思うのはドイツという
国の美しさですね。
緑があり、アウトバーンは整備され、各々の都市がきれいに
まとまっていて、それぞれにおらが町のビールがあり、
サッカーのスタジアムがある。
イタリアという国も地方色が豊かというか、国として統一されて
それほど年月が経っていないのもあるのでしょうが、カンパニリズモ
(campanilismo)という郷土愛至上主義と訳せる言葉がある
のですが、このカンパニリズモがナショナリズムをはるかに
凌駕していて、ナショナリズムを感じるのはサッカーのワールド
カップとオリンピックの時だけで、逆に言えば、この二つの
ビッグイベントがなければ国としてまとまることがない気が
私だけでなくイタリア人も感じています。
同じようなことをドイツという国で、感じましたね。
まぁ、国土が広いことと同時に資本主義国としてやってきた
ことと共産主義国としてやってきた国が一つに簡単にまとまる
こともないわけで、各都市の色合いが違うのは当然だと
思います。
緑が豊かで都市計画がきちんとされていて、そして、サッカー
場があり、子供たちが芝生の上で遊べる環境がある。
かつて旧西ドイツを公式訪問した大平正芳がこの国のあり方に
感銘を受けて総理在任中に各都市が都市整備を進め、
それぞれの地方の名産をアピールし、緑あふれる各都市を
道路や鉄道で結んでいくという田園都市構想を提案したこと
がありました。
残念ながら、その彼のアイデアは彼の死去という形で姿を
現すことなくことなく終わり、その後の日本のバブル経済
と東京一極集中という歴史を経て、各都市のミニ東京化
計画の進行ということが成立してしまいました。
もし、大平正芳があの計画を推し進めていたら、今の日本
はどういうことになっていたのかなどと想像してしまいました。
政治家がやらないことをサッカーという磁場を使ってやって
いるのが川淵キャプテンである気がします。まぁ、政治家が
やるより、サッカーというポピュラリティのあるスポーツで
役職についている人の言葉というのは、確かに政治家が
票目当てに言う言葉より、はるかに地方の住民や行政担当者
に理解を得やすいというのはあると思います。
水と緑があり、各地にそれぞれの都市のおいしいビールがあり、
自分達の町のサッカーチームを応援する。そして、その勝利を
皆で共に喜びを分かちあう。アルコールの部分は日本は四大
ビールメーカーが統一した規格と味のビールになってしまって
きわめて限定した形でしか名古屋や大阪の特産のビールは
ありませんが、都市のアイデンティティと飲食、都市計画
をドイツで強く体感した私でした。
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