少なくともポイント差を縮めたヴァーミューレン。
まだポイント差を有しているコーサー。追うものと追われるもの
がどんな戦いをするのか、そして雨の中どういった戦いが
繰り広げられるのか色々な思いを抱きながらレース開始を
待つイモラと世界中のレースファン。

雨が強くなる中各ライダーレインタイヤを装着して、
サイティングラップへ。ダミーグリッドに着き、
最終的な確認作業を終えて一周してグリッドに着くが、
何人かのライダーが手を挙げてスタートディレイとなった。

雨の強さは変わらず、危険であると主張するライダーに
耳を傾ける審議団。WSSのレースで転倒者を発生させた責任と
いうのは彼らにあるわけで三十分の猶予期間を設けて、
天候の良化を待つこととなった。

しかしながら、雨の強さは変わらず、マーシャルカーで
特にライダーが問題視していたアクアミネラーレは文字通り
水浸しであり、これが変わることがなかった。

時を置いてもレースができる状況とは成りえず、結局
レース2のキャンセルが発表となった。

この時点で最終戦のフランスを待たずしてトロイ・コーサーが
2005年のスーパーバイク世界選手権世界チャンピオンが
決定した。

コース上でタイトルが決定しなかったのはかえすがえすも
残念であったが、今季の彼のとりわけ前半戦での速さと強さ
は王者にふさわしいものであり、祝意を表したい。

また、コロナアルスタースズキは素晴らしい仕事振りと
戦闘力のマシンを持ち込み、整備することに成功しました。
ライダータイトルと同時にコンストラクタータイトルを
スズキが獲得しましたが。アルスターのスタッフ、スズキの皆様
に心からおめでとうと言いたい。(フランシス・バッタ、
パトリッツィア・バッタとジャーコモ・グイドッティには
言いましたが。)

かくしてイモラでのレースはエンディングということになり
ました。

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