SBKイモララウンド STK600、STK1000
2005年10月12日 スポーツSTK600
クラウディオ・コルティとヨアン・ティベリオ。二人の
若き才能あふれるファイターが火花を散らすこのクラス。
激しく燃える二人のバトルはショッキングなエンディング
となってドイツラウンドを終えた。圧倒的なリードを有する
コルティに対して、ティベリオは二位が敗戦を意味する
重く厳しい戦いを覚悟してイモラを迎えた。
予選を終えて、今回優勝の可能性の高いのはPPのカネパ、
二番手のティべりオ。コルティは今ひとつで二列目のスタート。
むしろ、ベルジェに優勝候補二人に食らいつける可能性が
あるのではないかという予選であった。
土曜日の午後、スタートの時を迎えた。
レッドシグナルからオールクリアとなり、スタート。
一列目のライダーに混乱はなく、コーナーをクリアしていった
が、初のPPで気負ったのかカワサキの600を駆るカネパが
クラッシュしてしまう。
予選の進め方、タイムアップなどかなり優勝に近いと思わせた
だけに残念な結果となってしまった。
これで労せずトップに立ったティベリオはスパート。
二周目には何と58秒フラットを出して、後続に二秒以上
のタイム差を作ってしまう。
二位争いはベルジェとジュリアーノ。四番手争いをシメオンと
アントネッリで激しく争う。コルティは序盤九番手で走行。
今週末、予選タイムも悪く、タイムの出方もよくない彼は
トップとはほど遠いタイムで走行を重ねる。
10周で行われるこのカテゴリーのレース。周回が少なくなり
トップのティベリオと二位集団との差が縮まってくるが、そこ
でもこのフランス人はしぶとく58秒台で踏みとどまり、
トップの座を保つ。
二位のベルジェ、三位のジュリアーノの順位はそのままだが
サイドバイサイドの激しいバトルを展開。コーナーの進入と
脱出で順位を入れ替えるスリリングでエキサイティングな
攻防の連続となる。四位争いはアントネッリが上がるが、
これも相手を引き離せずに攻防は続いた。
六位には中団グループのペースダウンに助けられて
ポイントリーダーのコルティが上がってきた。
後半、少しずつ二位集団に迫られたものの一度たりとも
トップを譲らずティベリオが優勝。今季三勝目となった。
二位は守りきったベルジェ。三位にはジュリアーノが
ワイルドカード参戦で金星とも呼べる表彰台ゲットとなった。
以下四位アントネッリ、五位シメオン、六位にコルティと
いう順位であった。
二位は敗戦を意味し、絶対勝たなければいけないレース。
絶対に落とせない戦いを制したティベリオ陣営のメガバイクから
歓声が起こり、大きな祝福で迎えられた。
一方タイトル争いの一方の雄。コルティはここでタイトルを
決められなかったものの王座にまた一歩大きく近づいた六位で
ハッピーな週末となった。
タイトル争いは最終戦のフランスに持ち込まれた。
STK1000
トルコ人がユーロスーパーストック1000に参戦を開始
した時に、業界人にはトルコ人が国際格式のレースに出走
していた記憶はなく、多くの人から珍しさをもって迎えられた。
そのトルコ人ライダーのソフオグルが経験を積み、勝ち味
を覚えて、今年はイモラにタイトルに王手を掛けてやってきた。
改組されFIMカップSTK1000選手権という名称になったこの
カテゴリーの初代王者になれるのだろうか。
雨が降り出して、霧雨の中でスタートを迎えた。そして、
少しづつ雨脚が強くなってきた。文字通り足元をすくわれる
ライダー、雨を苦手とするライダーが後退する中でアレッシオ・
ポリータが元気な走りを見せる。
一週間前にミザノでのイタリア選手権最終戦でSTK1000の
タイトルを奪いイモラに乗り込んできた彼はスズキのマシンを
見事に操る。しかし、その彼にひたひたと近づいてきたのが
アルスタースズキのリッターバイクを駆るキアレッロである。
中盤以降ペースをつかんだ彼は好タイムを連発し、ポリータ
に迫る。
ソフオグルには中団グループを走行。彼の頭には五位や六位で
いいという考えがあるのだろうか。あるいはタイトルを考える
と無理して走って転んでは意味がないということを描いている
のだろうか。トップとは離れたところでの走行を重ねる。
雨が強くなってきたレース終盤、重いリッターバイクの
コントロールに苦しむもの、雨が得意で走っているものの
両極に別れた感のあるライダー達。そんなラップタイムを
モニターで見ていたら衝撃的な映像が入ってきた。
ヤマハジャーマニーカラーのR1のクラッシュ。その主人公は
何とポイントリーダーのソフオグルであった。
これを見て、タイトルを争う僚友のケイミューレンはあせらず
自分のペースで走行をして最終的には五位を得ることとなった。
優勝争いはポリータとキアレッロ。ペースを上げてきた
キアレッロに対して、何とかディフェンスしようとする
ポリータ。勝敗はファイナルラップに持ち越された。
幾度とアタックしようとしたキアレッロであったが、追い抜く
までにはいたらずにコースの後半へ。
最後の抜きどころである、最終のシケインへ。
ここでインを閉めたポリータであったが、ここは技術や
戦術など関係なく、根性を決めてハードブレイキング。
見事にこじ開けて、何とかコーナーをクリアしてキアレッロが
優勝を奪いとった。
二位はポリータ。三位はコックスヘルであった。
このクラスのタイトルもマニクールで決定ということになった。
クラウディオ・コルティとヨアン・ティベリオ。二人の
若き才能あふれるファイターが火花を散らすこのクラス。
激しく燃える二人のバトルはショッキングなエンディング
となってドイツラウンドを終えた。圧倒的なリードを有する
コルティに対して、ティベリオは二位が敗戦を意味する
重く厳しい戦いを覚悟してイモラを迎えた。
予選を終えて、今回優勝の可能性の高いのはPPのカネパ、
二番手のティべりオ。コルティは今ひとつで二列目のスタート。
むしろ、ベルジェに優勝候補二人に食らいつける可能性が
あるのではないかという予選であった。
土曜日の午後、スタートの時を迎えた。
レッドシグナルからオールクリアとなり、スタート。
一列目のライダーに混乱はなく、コーナーをクリアしていった
が、初のPPで気負ったのかカワサキの600を駆るカネパが
クラッシュしてしまう。
予選の進め方、タイムアップなどかなり優勝に近いと思わせた
だけに残念な結果となってしまった。
これで労せずトップに立ったティベリオはスパート。
二周目には何と58秒フラットを出して、後続に二秒以上
のタイム差を作ってしまう。
二位争いはベルジェとジュリアーノ。四番手争いをシメオンと
アントネッリで激しく争う。コルティは序盤九番手で走行。
今週末、予選タイムも悪く、タイムの出方もよくない彼は
トップとはほど遠いタイムで走行を重ねる。
10周で行われるこのカテゴリーのレース。周回が少なくなり
トップのティベリオと二位集団との差が縮まってくるが、そこ
でもこのフランス人はしぶとく58秒台で踏みとどまり、
トップの座を保つ。
二位のベルジェ、三位のジュリアーノの順位はそのままだが
サイドバイサイドの激しいバトルを展開。コーナーの進入と
脱出で順位を入れ替えるスリリングでエキサイティングな
攻防の連続となる。四位争いはアントネッリが上がるが、
これも相手を引き離せずに攻防は続いた。
六位には中団グループのペースダウンに助けられて
ポイントリーダーのコルティが上がってきた。
後半、少しずつ二位集団に迫られたものの一度たりとも
トップを譲らずティベリオが優勝。今季三勝目となった。
二位は守りきったベルジェ。三位にはジュリアーノが
ワイルドカード参戦で金星とも呼べる表彰台ゲットとなった。
以下四位アントネッリ、五位シメオン、六位にコルティと
いう順位であった。
二位は敗戦を意味し、絶対勝たなければいけないレース。
絶対に落とせない戦いを制したティベリオ陣営のメガバイクから
歓声が起こり、大きな祝福で迎えられた。
一方タイトル争いの一方の雄。コルティはここでタイトルを
決められなかったものの王座にまた一歩大きく近づいた六位で
ハッピーな週末となった。
タイトル争いは最終戦のフランスに持ち込まれた。
STK1000
トルコ人がユーロスーパーストック1000に参戦を開始
した時に、業界人にはトルコ人が国際格式のレースに出走
していた記憶はなく、多くの人から珍しさをもって迎えられた。
そのトルコ人ライダーのソフオグルが経験を積み、勝ち味
を覚えて、今年はイモラにタイトルに王手を掛けてやってきた。
改組されFIMカップSTK1000選手権という名称になったこの
カテゴリーの初代王者になれるのだろうか。
雨が降り出して、霧雨の中でスタートを迎えた。そして、
少しづつ雨脚が強くなってきた。文字通り足元をすくわれる
ライダー、雨を苦手とするライダーが後退する中でアレッシオ・
ポリータが元気な走りを見せる。
一週間前にミザノでのイタリア選手権最終戦でSTK1000の
タイトルを奪いイモラに乗り込んできた彼はスズキのマシンを
見事に操る。しかし、その彼にひたひたと近づいてきたのが
アルスタースズキのリッターバイクを駆るキアレッロである。
中盤以降ペースをつかんだ彼は好タイムを連発し、ポリータ
に迫る。
ソフオグルには中団グループを走行。彼の頭には五位や六位で
いいという考えがあるのだろうか。あるいはタイトルを考える
と無理して走って転んでは意味がないということを描いている
のだろうか。トップとは離れたところでの走行を重ねる。
雨が強くなってきたレース終盤、重いリッターバイクの
コントロールに苦しむもの、雨が得意で走っているものの
両極に別れた感のあるライダー達。そんなラップタイムを
モニターで見ていたら衝撃的な映像が入ってきた。
ヤマハジャーマニーカラーのR1のクラッシュ。その主人公は
何とポイントリーダーのソフオグルであった。
これを見て、タイトルを争う僚友のケイミューレンはあせらず
自分のペースで走行をして最終的には五位を得ることとなった。
優勝争いはポリータとキアレッロ。ペースを上げてきた
キアレッロに対して、何とかディフェンスしようとする
ポリータ。勝敗はファイナルラップに持ち越された。
幾度とアタックしようとしたキアレッロであったが、追い抜く
までにはいたらずにコースの後半へ。
最後の抜きどころである、最終のシケインへ。
ここでインを閉めたポリータであったが、ここは技術や
戦術など関係なく、根性を決めてハードブレイキング。
見事にこじ開けて、何とかコーナーをクリアしてキアレッロが
優勝を奪いとった。
二位はポリータ。三位はコックスヘルであった。
このクラスのタイトルもマニクールで決定ということになった。
コメント