日本の四大メーカーにとって地元であり、ブリヂストンに
とってもホームレースとなる日本のもてぎ。どのレースも
力を入れていることは間違いないが、やはり地元で力が
入るのはライダー、メカニック、チームスタッフにとって
当然のことで、やる気と緊張感が感じられるパドックである。

このもてぎで輝きを見せたのがスズキの二台で、ここまでの
シーズンのレースとは違うタイムアップペースに盛り上がる
スズキ陣営である。なんとこのホプキンス、ロバーツの二人が
初日のフリー走行を1−2で終えることになるとは誰が予想
できたのだろうか。

スズキの二台のすぐ後ろがドゥカティのカピロッシで、トップ
3がブリヂストンユーザーということになった。戦前から
昨年も勝っているし、全日本選手権などのレースでもてぎの
コースの性格や路面にあったタイヤを用意して勝てる体制に
なるのではないかという声が関係者から上がっていたが、
それを実証するような初日の成績であった。

ノンブリヂストンクラスのトップはヴァレンティーノ・ロッシ
で四番手。彼はここで二位以上の成績であればここでタイトルが
決定する。週末には日本の関係者が多数訪れるが、偉い大人
が数多く来る日曜日に王者になる姿を見せることができるの
だろうか。

トロイ・ベイリスが故障のために代役で宇川徹がキャメルカラー
のホンダのマシンに乗ったが、気負いが目立つのか今ひとつで
今回ワイルドカード参戦のモリワキドリームは松戸直樹の
ライディングでミシュランタイヤ使用で夢を追うが、かなり
タイム差があった。明日の二人はどうなるのか、期待しながら
見守りたい。

週末の天気はおおむね秋晴れという予想であった。暖かい
どころか暑いと言えるような天候が何を生み出すのか、
ブリヂストンタイヤの好調がこのまま続くのか、スズキの
少々意外な好走が土日も続くのか興味深い金曜日であった。

コメント