ここまでシリーズを消化してウィナーはコーサー、ヴァーミューレン、芳賀、加賀山、ラコニ、トーズランド。新しいウィナー
が生まれるのか、それともポイントテーブル上位者がさらに
勝ち星を広げるのか、アッセンという美しいサーキットに
何か新しいことが展開されることを期待して現地入りしました。

コーサーを追いかける立場の人間がやってはいけないことという
のはノーポイントレース。しかし、予選初日の朝の段階で
ラコニがクラッシュ。本人が通りがかったのですが話を聞けず
今回来ていたパパラコニに話を聞くと腕が折れてはいないが
かなり重傷らしく、ドクターの判断を経てから本人が決断
するということだった。

嫌な気持ちでこの会話をしていた私の耳に届いたのは、残り
全てのセッションの彼の欠場。そして来週のレースに関しては
怪我の具合を診てからになるという重いリアリズムのあるもの
だった。

主役の一人を欠いて欠落感を有しながら一回目の予選へ。ピット、
芳賀の調子がいいが、イタリアでの報道では今回改良型エンジン
を持ち込んだらしい。これがライダーの力を引き出せるのか
見ものである。コースとの相性が良ければ面白いことが起きそう
である。

ヴァーミューレンとムジェリッジにとってはチームの地元で
あり、ホンダパワーの見せ所、そしてドゥカティのライダーを
一人欠場となればほかのライダーにチャンスは広がるわけで
僅差で5メーカーのマシンがしのぎを削り熱い戦いが見られ
そうである。

ムジェリッジ、コーサー、トーズランドの元気のよさが目立ち、
今回スズキで走るグールベルグがリアのセッティングに苦しみ
地の利を活かせず、コーサーは快速振りを見せて
私が評価しているヴィッツィエッロがなんと芳賀のひとつ前の
予選結果。何かが起きそうなアッセンの一日目だった。

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