失ったものを忘れてはいけない

林由美香という一部では絶賛され、この国のマジョリティ
には認められることがなく生涯を終えた素晴らしい女優の
死というものを受け止めることができずにいました。

時というものがときに薬になり、悲しみをいやしてくれる
のでしょうが、少し時間が必要でしたね。

さて、アダルトビデオやネットでのサイトで女性の裸は
たくさん見られる環境の中でピンク映画というフィールド
での活動を行い、素晴らしい作品と演技を残してくれた
彼女に追悼するイベントがとりわけ東京圏で行われます。

詳しくは
http://www.walkerplus.com/movie/report/report3588.html?identifier=pickup2

失ったものはとてつもなく大きいものでしたが、彼女の
新作は見られませんが、過去の傑作を見られるチャンスは
あります。ネットや雑誌で彼女の素晴らしい仕事ぶりを
読むことが多いのですが、なかなか作品を見られずにいます。

日本の映像芸術の片隅にあるピンク映画というフィールドで
少ない予算やハードな日程の中で女優であり続けた林由美香
をぜひ目に焼き付けたい。できればスクリーンで見たいと
思ってしまうのは失ったものがあまりにも大きすぎるから
なのか、失ってから存在の大きさに気がついたからなのか、
あるいは彼女の魅力に気がついたからなのか未だに結論
づけることができないでいる私です。