日曜の朝の十時四十分から行われる未来のスターライダー
によるリッターという排気量でのストックバイクのレース。
ここからランツィ、ファブリッツィオ、ヴィッツィエッロに
続くのは誰なのか、このレースを追ってみます。

前日の土曜日の予選でトップ2を奪ったのがヤマハジャーマニー
の二人のケイニューレンとソフオグルの二人。ケイニューレンは
唯一の六秒台をマーク。ソフオグルは七秒台で二番手で
あった。これに続いたのロレンツィオーニバイレオーニの
ロッコリということでトップ三人がR1であった。

四番手にコックスヘルのホンダCBR。ここまでが二分七秒台
であった。

五番手に前回のミザノアドレアティコの覇者のキアレッロの
スズキGSX-R。今回は今一つの感ありの予選であった。

今一つどころか今五つぐらいの印象を抱かせたのが、
前回のサンマリノラウンドでは殊勲の三位表彰台をゲット
したイアンヌッツォのMVアグスタは今回まったくだめだめで
予選が何と21番手であった。今回ドイツ選手権のSBKに
このアグスタを駆って参戦しているトイフェルトがパドックに
来ていて、アドバイスを求めていたのだが、それも徒労に終
わった予選であった。

決勝レース

事前の予想通り、ヤマハジャーマニーの二人が飛び出し、
それにロッコリが食らいつくという展開となった。そこから
ややあって単独の四番手にコックスが走行。五番手以降は
団子である。

ロッコリがベルギー人とトルコ人を逃がしてはまずいと
攻勢をかけて二人の戦いに割って入ったことでレースは白熱し、
面白い展開になった。また三人の優勝争いで競り合っている
ことでラップタイムが少し遅くなり、コックスヘルも集団に
入り、四台の優勝争いとなった。

ラインがいくつもあり、幅の広いレーストラックでロッコリが
仕掛けにかかる。最終ラップは実に激しく面白い攻防と
なった。

そんなレースを当初引いて見ていて、冷静に勝負所を読んだ
コックスヘルが最終ラップトップに立ち、そのままチェッカー。
二位にソフオグル、三位がロッコリ、勝てるチャンスがあった
のに、表彰台にも立てなかったケイミューレンが四位であった。

レース中のコックスヘルの最速タイムが2分7秒427。
ほかのトップ争いしたライダーより遅いタイムだったわけで、
それでも勝ったところに彼のレースを眺めるスマートさと
試合展開でのグッドラックがあったレースでした。

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