週刊ゴングや週刊プロレスに飽き足らず、格闘技通信や
ゴング格闘技には業界政治やスポンサータブーなどで書けない
ことが多そうで不満足な連中が読んでいるのが紙のプロレス
ではないだろうかという気がします。

世の中とプロレスすることをキーワードに進化し、深化して
きて固定的な読者を獲得して、まじめにふざけたり、ショー的
な文章の中にガチンコ性を挿入して、プロレスと格闘技に
愛情を感じさせる文章を書いている作家やジャーナリストと
読者の幸福な関係性が感じられるある意味日本で一番双方向性が
強い雑誌になっています。

あの雑誌を見ていてなんともハッピーな気分になるのですが、
同時にこういった雑誌のカラーというか、スタイルが何故
他のスポーツではなりたたないのか考えてしまいますね。

プロレスという真剣勝負性もショー性も共に有する特殊な
ジャンルだから成り立つというのが私の考えた一番の
理由なのでしょうが、同時に他のスポーツが懐がせまかったり
許容範囲が少なかったりするのだろうなと思ったりもします。

テニスなんて日本人でいまだにグランドスラム大会を
制した人はいないのに(シングルスで)五つも専門誌がある
というのはすごいと思いますが、その五つの中で週刊ゴングと
紙のプロレスほどの違いを感じないのはある種日本的な横
並びの意識とスポンサーに対するひょっとしたら過度は配慮
が働いているのではないかという気がする私です。

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