ザ・ワイドに出演していらっしゃる有田芳生氏がかつて
共産党員でその後、あの組織を離れていった経緯に関して
公式HPで書いていらっしゃいます。同時にイタリアの共産党
に関しても触れていらっしゃいます。
http://www.web-arita.com/kyousan.html

このあたりの話というのは私はイタリアに居た経験もあり
興味深く読みました。

日本の共産党や社会運動の活動家というのは国であるとか
大企業による抑圧とか搾取といったものに対して鋭い意見を
表明しています。そのことに対して私は納得できるところも
あるし、一定の評価をしています。

ただ、そこで思うのはある種の自己矛盾が彼らの中にある
ような気がします。国とか企業に縛られて長時間労働
になってしまっている状況はよくないことであるのですが、
それを主張する側がひょっとしたら朝から晩まで運動や
活動に熱を入れて働き続けていて、家庭を大事にしていない
人が多いのではないかという気がしてなりません。

ある意味、長時間労働とか国や組織による制約を指摘する
側というのは家庭を大事にしたり、バカンスを取って心も
体もリフレッシュすることを最大限していないと話している
ことに説得力を持ち得ないのではないでしょうか。

そういった部分でやはりイタリア人というのは左翼政党が
昔から強いのですが、その一方でマルクスレーニンという
流れを片方で見ながら、カトリックが強い国で
色々な意味で力のある宗教感を有する人に支持をしてもらう
方法論を取っていて、おいしいものを食べて、女性がいない
世の中などつまらないと口にしている人が多い気がしますね。
でもって、あれだけカンパリリズモが強い国なのにオリンピック
とワールドカップの時にはナショナリズムが強くなる。

そんな国での左翼政党の主張には労働時間短縮であったり、
家族と過ごす時間をいかに増やすかというキリスト教的な
価値観がにじみ出るものが多い気がします。

かつてソビエト共産党と日本共産党は仲が悪かったみたいです
が、イタリアの共産党から枝分かれした諸政党と代々木の
人とはどういう感じなのでしょうか。イタリア人の発想から
すると日本人は右も左もまじめすぎると思うのかもしれません
し、人々の生活に根ざした考え方をもっとするべきだとか
まず家庭があって社会生活があるんだと考える人が多い
気がします。

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