ヴァレンティーノ・ロッシの四戦三勝で迎えるイタリアGP
ですが、私はあのサーキットは何回か出かけています。

98年初めて出かけた時には、夜になると出入り口近くの
木々が少し明るくなり、はじめてこの目でほたるを見ること
ができました。しかし21世紀に入ったころのムジェッロ
ではかなりの木が切られてしまいました。もうほたるは
見られません。

環境保護を考えて無鉛ガソリンの採用をして、さらに
4ストローク化ということでしたが、ムジェッロへ行く道では
毎年交通渋滞と騒音と排気ガスであふれています。

愛知万博は環境問題に留意した半年ほどの開催期間で
行われて、パークアンドライドやごみの分別をシビアに
やっているようですが、ムジェッロではそういったことを
まるで感じません。

イタリアという国はひどく冷たい国で、あのバリアフリー
とはほど遠い社会構造でエレベーターやエスカレーターが
駅やミラノ以外のほとんどの空港で数が少なさを感じたり、
イタリア国鉄の電車の床が高くてひどいものだと思わせる
のですが、昨年はどういうわけか障害者の方とその付き添い
の方には結構いい席を優先的に用意していました。
これは昨年のレースの後に選挙があったから人気を取るため
にやったのだと私はにらんでいますが、今年は選挙は地方
選挙がレースの前にありました。今年のムジェッロは障害者
のことを考えているのでしょうか。

イタリアという国は左翼政党が伝統的に強くて、観光業が
三番目の産業ということですが障害者の人のための社会
システムは同じヨーロッパの国でもスイスやドイツとは
かけ離れています。

愛とか情熱なんて言葉をよく口にしますが、サッカーと
セックスに関してのみである気がします。

あぁ忘れていたレースに対してもですね。

ともかく私は今年はムジェロには行きません。私のような
考え方をする人でも行きたいとか選挙など関係なく障害者
の方が席に困らないような構造ができてパークアンドライド
ができているようなGPであって欲しいと思っていますが、
ヴァレンティーノの優勝だけを考えているイタリア人が
多いと思いますね。

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