チェコのプラハに来て、尋ねるところに某新聞社のプラハ
支局があります。今回はその時の話を。

日本の全国紙や通信社というのはいくつかありますが、この中央
ヨーロッパで支局を設けている会社でウィーンに事務所を
構えるところは多いのですが、日本で最大の部数を誇る
Y新聞のみがここチェコのプラハに支局を置いています。

チョコのプラハに居ることが多くなった私が滞在中に訪問すると
日本語であれやこれや話すことができるチェコ人がこの
Y新聞の方です。今回早速アポを取って出かけた次第です。

この方というのは以前日本にも来たことがある人でして、
日本の事情にも明るいのですが、逆になかなかチェコ語が
わからない日本人の私にとってハヴェル引退後のクラウス
の不人気ぶりなどはわかりにくいものですし、チェコ共産党が
勢力を伸ばしているのは理解しにくいものだったのですが、
非常にわかりやすく説明していただきました。

まぁ、ニュースステーションの久米宏の後や阪神の星野監督
の後任は難しい仕事で、なかなかやる人もいなかったり、
どうしても見劣りしてしまうということを想像したり、
かつての社会党の投票は自民党が嫌いで、社会党の非支持者が
アンチ自民で投票していたことを思い出した私でした。

また、やはりアイスホッケー世界選手権でチェコが勝ったという
のはチェコ人にとってすごく大きいことでしたね。これは
大会がクライマックスに進むにつれてチェコにいた私は
リアルに感じましたが、チェコ人の彼は愛国心もあるでしょうし
感じる重みも違ったと改めて思いました。

名古屋の経済の話、いわゆる名古屋メシと言われるひつまぶし、
手羽先などの捨ててしまっていたものを何か工夫して商品化
できないかと考え、そこから新しいメニューができ、それが
名古屋人を好んで口にしているのですが、どうもそういった
メンタリティが名古屋人のごみ分別回収能力の高さや高いレ
ベルの製造業を生み出しているのではないかなどと私が話すと
興味深く耳を傾けていましたね。

名古屋というか、愛知三重岐阜の三県における宅配率の70%
は中日新聞が握っていて、ドラゴンズファンのアンチジャイア
ンツのメンタリティも伴ってY新聞は読者を獲得できないで
いますが、チェコ人がチェコ発で日本語で何かを書いてくれたら
読んでみたい気がする私です。

深みのある会話に満足してここを離れた私でした。

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