チェコでアイスホッケーというと日本人に馴染みが深いのが
長野オリンピックでの金メダルでしょう。

この時はQFで優勝候補のアメリカに3−1。SFのカナダ戦
北米リーグで活躍するスターを揃えたカナダに対して最終
ピリオド残り43秒まで一点リードしていながら追いつかれ、
延長ピリオドに入り、押されながらも何とか守り抜きペナル
ティショット戦で勝利し決勝に。

決勝の相手がロシアで、この国の人はスポーツの世界格式の
大会でロシアやドイツが相手になると歴史的な経緯から
ものすごいナショナリズムが強くなるのですが、そんな
憎いロシア人に1点先制して、そこから追加点を奪えずに
逆にものすごい猛攻を受け、32本のシュートを打たれながらも
ゴールを許さずに1−0で金メダルを得たときに冬のチェコの
町の真ん中で時差の関係で朝早くから起きて仮設スクリー
ンを見ていた人たち、家やスポーツバーで長野の映像を目に
していた人たちは大騒ぎ。

このチームの凱旋帰国にはプラハの空港に当時のハベル
大統領が迎えに行くほどの大騒ぎでした。
(ウィンターオリンピックのある時期のチェコで朝五時に
起きて生でアイスホッケーの試合を見て応援する熱というのは
本当にすごい)

そんなチェコチームが徐々に98年からモデルチェンジを
して、さらに新しいアリーナを建設しホスト国として迎えた
昨年の世界選手権は芳しくない内容と結果に終わりました。

しかし、今年隣国オーストリアで行われている大会。
QFをアメリカ相手に0−2で最終ピリオドに二点獲って追いつき、
オーバータイムで決着が着かずにペナルティショット戦を
制し勝利。

昨日のSFではスウェーデンに先制されるも、追いつき、
さらに何とも気力と芸術性がミックスされたシュートで
逆転し、一人反則で失いそこに付け込まれて同点となり
オーバータイムになり、危ない場面を切り抜けて、素晴らしい
ミドルシュートでゴールを奪い決勝進出を決めました。

対する相手はカナダ。こちらはQFをスロバキア戦を点の取り合い
になった見ていて楽しいゲームを5−4で制して、SFはロシア。

この試合は第二ピリオドを終えて4−0でイージーウィンに
なるかと思われた試合でしたが最終ピリオドでロシアの猛反撃
で4−3となり終わってみたら辛勝という印象の試合を勝ち
上がってきました。

プラハのスポーツバーのある店頭には決勝カナダ戦
20時スタートと書かれた看板が目立ちます。恐らく
ビールを飲みながらレプリカユニフォームを着てこの一戦を
応援することでしょう。

プラハは燃えています。

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