今日も行ってきましたプラハオープン。女子のSF,男子のSFが
行われました。早速私が見た試合のレポートです。

男子SF ヘルニッフ対フリーエゲン

第一セットは競り合いになったものの、要所でいいショットを
決めたヘルニッフが奪い、セカンドに入りすぐにサービス
ブレーク。これで波に乗ってセカンドはベーグル。

7−6,6−0

女子 SF サフィーナ対ポウスティオ

今日のベストマッチがこれ。体格的に明らかに違い、パワー
的に有利なサフィーナにどう対抗するのか。戦前の興味はここ
に絞られていましたが、第一セットまともに戦い劣勢を
悟ったメキシコ人は中ロブを用いて相手のスピードとパワーを
殺す作戦に。次第にロシア人のミスが出てきて、相手のエラー
で得点したり、甘いボールを叩いて加点する展開。
次第にサフィーナはロシア語でわめくようになる
(この国では結構ロシア語が年配層には理解できる人が多い
のですが)

ペースを握って続けてサービスゲームを破り、このセットを
6−4で先制。

第二セットに入って、この中ロブを交えた作戦を止めて
まともな打ち合いを始めて今度はロシア人がペースを握る。
早い展開の打ち合いとなり、メキシコ人にエラーが目立ち
このセットは6−2でサフィーナが奪う。

最終セット やはり第一セットのような作戦を取らずに
まともに打ち合うがサフィーナのボールの威力や配球に
なれたのか互角の展開に。しかしながらも最後はサフィーナ
がパワーで押し切って7−5で制する。

第一セットの作戦を変更してペースを変えて、中ロブを
つないで勝機を見出したあたりは見事だったが、それを
止めてしまったのは打ち合いに自信を持てたからそうしたのか
それとも他の理由があるのかわかりませんが、結果的には
サフィーナの反撃を許す結果になってしまいました。
第三セットをまともに戦って勝っていれば成功と言えたのかも
知れませんが、結果的には失敗に終わりました。

テニスはある意味体重無制限の格闘技のようなところがあり、
体重は無制限で戦いますが、かつて馬場さんが体重が五キロ
違うだけでものすごく違うものだとお話していました。

体重が違い、それでいて動ける相手にどう戦うかというのを
K1という競技でボブ・サップ相手にミルコ・クロコップと
アーネスト・ホーストが実践して、前者は相手の目にパンチ
を叩き込む。後者はレバーブローを打つということで
動ける体重差のある相手に戦いを挑みました。

ジャンルは違いますが相撲では舞の海という相撲の世界では
小さい人が色々な技や作戦を考えて立ち向かって行きました。

今日のサフィーナ対ポウスティオにはそういった体重無制限
の格闘技のかつての試合を思わせるものがありましたが、
途中からは作戦を変更して戦ったのは彼女の意思でそうした
のでしょうが、これは結果は敗戦という形になってしまいました。

女子 SF オンドラスコワ対クカロワ

一回戦をドキッチ、二回戦をコスタニッチとぶち破って
SFにやって来たオンドラスコワが私がタモリのミュージック
ステーションの司会のタモリに見えてしまうクカロワと
戦った一戦。

ある意味クカロワというのは天才なんだろうなと思えるのですが
感覚的に行けると思った日はすごいプレイができて、だめな
時は全くだめだめなんじゃないかと思えます。

今日はだめだめの日でした。

昨日のクカロワのゲームでは彼女のエースと彼女のショットに
押されて相手のクレイバスが返せずにネットしてクカロワの
得点になるケースが多かったのですが、今日はクカロワの
ショットをオンドラスコワが割に簡単に返すことが多く、
その後の展開は少ないエースと数多くの凡ミスでけりがつく
ことが多かったです。

昨日に比べて勝負に行くまでの展開でエラーが多く、また
相手もショットに押されてエラーすることなくきちんと
返されていたのは同年代で同じ国ということでジュニア時代
から一緒にプレイすることが多かったからプレイスタイル
や球質なども十分理解していたからかもしれません。

ということで天才肌の人が自分の才能を発揮できないと
自滅するという典型的な例でスコアは

2−6.2−6です。

ただ、このクカロワの救いは『今日はたまたまだめだった。』
と思っておしまいでなくて、かなり悔しがっていましたからね。
負けず嫌いというのは勝負師にとって大事な要素で天才的な
ものを感じさせるのに執着心があったことを確認できたのは
良かったです。何だかファンになってしまっていますが。

明日は決勝ですが、現在プラハは雨。どうなることやら。
プラハ人だけでなくチェコ人は今日のアイスホッケーの
試合の方に興味が向いています。私もこれからスポーツバー
で観戦です。

ナスフレダノー

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