ヴァレンシアから始まった、SBKのヨーロッパラウンドに
おけるサポートレースのユーロストック600とFIMカップ
ストック1000についても触れておきたいので書くことにします。

土曜日の五時四十分から始まったSTK600ですが、CBRを
駆るティベリオとR6を走らせるコルティ。最終コーナーから
立ち上がり一コーナーの進入でパスしたり、高速コーナーで
思い切りの良く外から豪快に抜き去るティベリオに対し、アスカリ
で差をパラボリカで抜くコルティ。マシンの違いと道具のいい部分
を使う戦術が鮮やかに見えるレースで、テールトゥノーズ、
サイドバイサイドの戦いは最終ラップまで持ち込まれました。

実に際どいバトルを繰り返しながら三位以下をはるかに引き離し
コースの後半部分を迎えたコルティはレース終盤ティベリオの
影の様に走り、どこが速く、どこが勝負どころかよくわかって
いました。

コルティが速さを発揮するアスカリでぴったりとくっつき、
直線で抜き去り、パラボリカへ進入。ここからフィニッシュライン
までの攻防をイタリア人はたくみにフランス人の攻撃を抑えて
フィニッシュ。見事に優勝をかっさらいました。

FIMカップストック1000

日曜日の午前十時四十分から始まったこのレース。このクラスも
主役二人のマッチレースとなりました。

昨年、確かな成長を見せて表彰台の常連となり、勝ち味を覚えた
ソフオグル。地元で勝ちたいロッコリ。モンツァのお客さんの
興味はこのR1同士のバトルに集中しました。

最終ラップまで持ち込まれたラップは時にサイドバイサイドから
際どい抜き合いになり、ロレンツィオーニバイレオーニのピット
からは『マンマミーア』『行け』という言葉を発する人の数が
多くなる激しいものとなりました。

パラボリカから直線に入り、勝てるかに思えたロッコリでしたが
きれいに立ち上がってフィニッシュラインを目指したドイツヤマハ
で走るトルコ人に今回は軍配があがり、美しく激しいレースは終わり
ました。

お互いの健闘を称え合う彼らにモンツァのお客さんも満足感を
感じた日曜の朝でした。

この二つのサポートレースから新しい時代のヒーローが出てくる
ことを感じる人も多いのですが、私もその一人です。

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