ネットサーフィンをしていて彼の死を知りました。私は好きな
お笑い芸人さんだっただけにすごく残念だし、まだまだ見たかった
という思いを抱きました。

この人の晩年にやった仕事の中で一番凄かったのが
『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』の「ホモホモポール
は男がお好き」という若手芸人を食おうとするホモの役でしょう。

ビデオが流れてからゲストの加賀まりこが「師匠の演技がすごくて、、、」と絶句していましたが、見ていて本当に凄いリアリズム
を感じさせた演技でした。

まぁ、お笑い芸人としてのガチンコ性の高さ、演技者としての役
への入りかたなどすごいなと思いましたね。

そんな彼が精神的に病んで薬のお世話になっていて、さらに
アルコールにも依存するようになってしまっていた。芸のことや
仏教のことなどに一心不乱にのめり込めるテンションの高い人
には近くに冷静に動静を見ていてアクセルとブレーキを用意
してあげる人が必要だったのでしょうが、周りにいなかったのか、
偉くなりすぎていて周りが何も言えなかったのかなと想像しました。

優れた役者さんや芸人さんでモノゴトの切り替えがうまくできる
人はいいのでしょうが、できない人だと深く考え込んでしまった
あと、うつになってネガティブな気持ちを持ちがちですからね。
いつだったか、小沢真珠だったか大河内奈々子だったか忘れ
ましたが、役のまま気持ちを引き連って家に帰っていて
飼っている犬がものすごく怖がったという話を聞いたことがあり
ますが、わかる気がします。

長所と短所はコインの表と裏だと思いますが彼の役に対する
のめり込みかたや仏教に対する学習意欲というものが強すぎる
たのではないか。そのパワーが強すぎる故に何かのきっかけで
エネルギーやテンションを失った瞬間に急に全てのことに関わる
心が消失し心の病になり薬やアルコールに依存するようになった
気がします。

正直仏教に走って芸能界において先生と言われるポジションに
居住する彼にはシンパシーを感じなかったのでしょうが、
スケベな親父や孫を可愛がるじいさんの役をやるところをもっと
見たかったですね。

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