ラジオのニュースではイタリアに春がようやくやって来たと
いう声が流れている。早朝以外は日なたでは暑い天気の
モンツァである。

ミッシェル・ファブリッツィオのファンクラブの連中が今週末の
MotoGPの中国の玉田誠の代打が何故我々のミッシェル
ではなくてグールベルグなのかと意見を求めてきた。私の答え
というのは今年ファブリッツィオがやらなければいけない仕事
というのはWSSのタイトルを獲ることである。それゆえに
ヴァレンシアの後、ここで実戦を兼ねた走行を行いデータを
取り、来週に備える。早くこのクラスで勝利を収め、その数を
増やし、タイトルを目指すのが重要であり、そういった契約が
あると思う。

そういった部分でドゥカティのWSSのチームを離れたグール
ベルグは来週レースがないし、他のチームやメーカーとの
縛りもないので話を進めやすかったはずだというものである。

チームアブルッツォジュニアチームに行くと、かつてフーレシュ
のマネージャーだったアンディが来ていた。私とチェコ人ライダー
とドイツ人の彼とはイタリア語で話をしていたが、やはり今回も
イタリアのチームということでイタリア語である。このチームの
若いライダーの面倒を見ているとのことであった。

サポートレースのR6カップやニンジャトロフィーのセッション
がかなりあるので色々な人と話しをするが、今回メガバイクで
フォレ、ファブリッツィオと共にティベリオが参戦している。
このフランス人の若者は先週のヴァレンシアの新設のユーロ
STK600を制した元気のいい奴だが名前からするとラコニや
アレジといった連中のようにイタリア系かなと思っていたら
やはりイタリア語は上手であった。まぁ、私と話す時はフランス語
でチーム内ではイタリア語で通していた彼であった。

予選であるが、SSにおけるフォレの速さはアンタッチャブル
である。二番手に元気者のサンナ。三番手がファブリッツィオで
あるが、彼は足の怪我が治りきっていないので日曜日は出走を
見合わせて来週の世界選手権のモンツァに備えるとのことである。
クルチャーニ、ゴイ、アントネッロと続いた予選であった
ということでバイオッコは木曜日から一緒になったばかりの
クルチャーニに先を越されてしまった。

今季のタイトルはミッリョラーティ対ジュウゴバスという予想が
されていたが、ミッリョラーティは二ヶ月お休み、そしてジュウゴ
バスは今回何と予選十番手ということで混乱が予想される展開で
ある。

SBKはヴィッツィエッロがトップタイム。路面温度が上がった
午後はSSもそうだがなかなかタイムアップができず朝にいいタイム
を出した連中がグリッド上位を占める展開となった。当然ぺデル
チーニ、アルフォンシ、ボルチャーニなどはその中にいる。そんな中
昨日走らなかったディフェンディングチャンプのグラミーニが
急に走る気になったのか、走れるようになったのか出走し
八番手のタイムをたたき出していた。

世界と国内選手権のつながりが強いこのクラスに関しては非常に
強い関心が集まっていることを意識した土曜日の午後だった。

コメント