先週末、私はスペインのヴァレンシアに行っていて、
フェドカップウィークでしたが、現場で試合を見ることが
できませんでした。

昨日、電話で我が親愛なる友デヴィッド・ハヴェルと話をする
ことができて二日間、すべての試合を現場で見ていたからから
話を聞いた後リザルトを見ながら思ったことを書いてみたい
と思います。

デヴィッドの話ではクレーコートというサーフェースながら
中村は多くのチェコ人が過去の戦績やランクから想像していた
以上のパフォーマンスを発揮したようです。驚きを感じながら
彼女のプレイを評価していたようです。

フェドカップというのはシングルス4、ダブルス1の計五試合で
勝敗を争いますが、キーになったのはダブルスでした。

デビスカップのアメリカ対クロアチア戦でもそうでしたが、
ダブルスをどう戦うかというのは現今のツアー事情から考えて
なかなか難しい気がしますね。

かつてジョン・マッケンローが現役時代、彼はダブルスもプレイ
していました。80年代前半において同じ時期のトップ10
プレイヤーでダブルスをしていたのは彼とロスコー・タナー
ぐらいでしたが、その理由を彼らのライバルは『ジョンは
練習が嫌いだからダブルスに出ているんだ。』という見方を
していました。

マッケンローは『実戦こそが最良の練習で、そこで腕を磨く』と
いう考え方だったようです。(そんないわゆる練習嫌いのマッケン
ローにもっと練習するように言われたルコントは本当に練習嫌い
で才能だけでツアー生活を送っていたのでしょう。)

現在のツアーでは積極的にシングルスもダブルスも出る人が
少なくなっていて、ダブルスに出るにしても、エンジョイメント
として捉えて出場している人が多い気がします。まぁ、それは
確かに楽しめる部分が多いと思います。試合中笑顔がこぼれる
のも明らかにダブルスの方が多いと思います。

となると、国の名誉を背負って戦うという大会でなかなか
優れたダブルスペアを組んで背中を押すというのは難しい気が
しますね。

ダブルススペシャリストとしてツアーを周っているプレイヤー
があれば、そのペアを出すか、天性のネットプレイヤーを
出すしかないのでしょうが、アメリカがデビスカップで
ダブルスのスペシャリストで確実に計算していた試合を落としたら
ショックは相当大きかったことでしょう。

まぁ、ダブルスで勝敗を決する前にシングルスで簡単に
片づけることができたら監督は悩まなくてすむのだろうなと
外側から見て思った私でした。

デヴィッドいわくチェコチームの勝因はサーフェースと
応援だったということです。

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