レースの結果を知りたくない人はこの先読まないでください。

まずはSTK1000から。ドイツヤマハの1・2フィニッシュ。
三位がロレンツィオーニのロッコリ。つまり、R1が表彰台独占
ということになりました。R1というバイクの強さ、速さが
証明されたレースとなりましたが、優勝したのがドイツ在住の
トルコ人。まだ彼のパスポートはトルコのままで、表彰式に
おいてはトルコ国旗が掲揚され、トルコ国歌が流れました。
昨年中盤からの好調を持続してこのカテゴリーの開幕戦も
堂々とした走りでトップを奪い、そのまま優勝となりました。

SBK第一レース このレースにラコニは出走していません。
朝のウォームアップでヴァイオレントなクラッシュを演じて
しまい、暑いヴァレンシアが凍りついてしまいました。
私はその後、カラーリングのはげた彼のヘルメットをシャーク
ヘルメットのブースで見せてもらいましたが、相当なダメージ
だったようです。普通に歩いていましたし、話し方もしっかり
していましたが、両レースともに欠場ということになりました。

ということで私が思ったノンコーサークラストップで
コーサーを追い詰めることができる可能性を秘めたライダーは
ノットスタートということで正午にレース1がスタート
しました。

オープニングラップで前回のフィリップアイランドで注目
されたノイキルフナーがクラッシュ。これにランツィが巻き
込まれムジェリッジは混乱を避けてグラベルへ、今季の
注目株二人が離脱、一人は後方からの追い上げということ
になりました。

最初の数周をコーサーは36秒台で走行し、すぐに5秒ほど
のアドバンテージを築くことに成功。後は後方との
距離を見ながら自分のマージンを活かしてのサンデーツー
リングとなりました。

その後、ピットがリタイヤ。コーサーが一人旅になり、
二番手をヴァーミューレンと阿部が戦い、その後方で
キリ、加賀山、ウォーカーが集団を形成する展開。

コーサーは終盤になっても速さが鈍らずに余裕の走行。
そしてチェッカーとなりました。

注目はノンコーサークラス選手権と呼べる二番手争いの
ヴァーミューレンと阿部の壮絶な争いとなりました。

残り僅かとなり、どこでどうやって抜くのか注目して
いた時に阿部がクラッシュ。三番手以降と差のある
ヴァーミューレンは余裕を持っての走行に切り替え
フィニッシュ。

三位は集団を抜け出して加賀山がゲット。コロナアルスター
スズキは1・3フィニッシュとなりました。

ウォーカーと芳賀の四位争いはよく集中していた英国人が
勝り、五番手が名古屋人。阿部のチームメイトのジャンベール
が六位でキリが七位、以降トーズランドが八番手、フーエル
テス、ダヴィデ・チェカのワイルドカード勢、クレメンティ、
ボストロム、ブセイ、アルフォンシ、シルバまでがポイント
ゲットとなりました。

まぁ、阿部のクラッシュはすごく残念でしたね。世界格式の
レースでいいところを走る姿をしばらく見ていなかった
日本の世界のノリックファンはできればヴァーミューレンを
抜いて二位で表彰台でノリックスマイルを見せるところを
見たかったでしょうが、次回以降となりました。

しかしながらノリックが戻ってきたことを証明したレースでも
ありました。今後に楽しみを感じさせるレースであったことは
確かでした。

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