全世界に11億の信者を有するローマ法王の死去のニュースと
いうのは世界的には大きなニュースでした。

色々な思惑があってNHKBSにおいては生中継していましたが、
気になることがありました。

字幕でこの放送が二カ国語放送であることを知ったので、私は
すかさず副音声にしたのですがここで私は驚くべきことに気が
付きました。

何とこの放送の国際映像はイタリアのRAIでもメディアセット
でもなくてイギリスのBBCの映像で音声も当然イギリスの国営
放送によるものでした。

これはかなり衝撃を受けましたね。

イタリア語のエキスパートでイタリアのアナウンサーやジャー
ナリストが法王のことに触れることを日本語に訳すレベルの通訳
を探すことは非常に大変なことですし、同じヨーロッパ系の言語
でもイギリス人が話すことを日本語に訳す人の人口が多いのは
わかりますが、何だかイギリス人が見た法王像を日本語に同時
通訳が訳していたような気がします。

また同時に感じたのはひょっとしたらNHKとRAIと仲が良くない
のではないかという推測です。

NHKBSの通常放送においてヨーロッパの各地のニュースはイギ
リスのBBC,フランスのフランス2、スペインのTVE、ドイツのZDF
などを放送しています。これらは20分ぐらいの番組で、主音声は
日本語副音声がオリジナル言語ですが、イタリアのRAIのデイリー
の放送はありません。

かつて島会長時代にはヨーロッパとアメリカ、アジアの国々の
ニュースの相互配信だけでなく、同時にネットワーク体制を組もう
という構想がありました。これは島政権崩壊によってつぶれて
しまいましたが(まぁ、考えようによってはこういったお金が
かかるライブ性の高い新規事業を嫌がる人にとって島会長の失脚
はいい話であったとも言える)その後の川口、海老沢体制で
もヨーロッパ、アジア、北米のニュースはBSにおいては放送されて
いますが、どういうわけかRAIは毎日見ることは出来ません。

何だか気になる関係ですね。一度RAIのスポーツ部門にいる
フラッキーニやアンジェレッティに聞いてみたいと思います。
私はメディアセットの連中と付き合いがあるのは今のMotoGP
のイタリアにおける地上波の権利が彼らにあるからですが、
RAIの連中とも普通に話していますし、日本のレースなどでは
手伝っていますからね。電話しても困ることはないです。

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