少年ドラゴンズ会員であった私はドラゴンズファンであり、
ヤクルトスワローズのファンではないのですが、スワローズ
の抑えの切り札である五十嵐亮太の肉離れによるリタイアと
療養のために一ヶ月ほど投げられないという状況は非常に
残念ですね。

何というか、五十嵐が出てきた時に、各チームがどんな攻撃で
彼を打ち砕くのか、どう攻略するのかというのは、ここ数年の
日本のプロ野球の醍醐味であった気がします。

パワーで真っ向からぶつかり合うところはある意味、ヘビー級
のボクシングのような面白さや激しさが興奮を呼んでいました
し、パワーでかなわない打者が彼をどう叩くのかというのは
ある意味K−1におけるボブ・サップ対アーネスト・ホースト
のようなところや80年台初頭のブレーキの壊れたダンプカー
のスタン・ハンセンとレスリングや関節技の技術のある
アントニオ・猪木のようなパワーとテクニックを持ったもの
ファイターの対決でパワーが勝つのか、テクニックが勝るのか
というキャラクターが濃く、まっとうでない長所を有したもの
同士のテンションの戦争を思わせるものがありました。

パワープレイヤー同士の戦いということであれば交流戦の
始まる今シーズン、五十嵐亮太対フェルナンデス、カブレラ、
和田の西武ライオンズ打線の戦いが見ごたえのあるものに
なることは間違いないことでしょうし、パワー対テクニック
ということであれば五十嵐対立浪、五十嵐対広島の前田と
いうバトルは面白い勝負になったはずです。

本人が一番悔しがっているのでしょうが、対戦相手も
野球ファンも残念な気持ちを有していることでしょう。
私もそう思う中の一人です。ある意味、スーパースターが
一人欠けると興行成績が落ちて、スポーツイベントの
テンションが下がるということを前田日明が引退した後の
リングスで感じていましたが、神宮球場がどうなるのか気になる
私です。

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