バルセロナの方ではGPの125のチームのテストが始まり
ました。初日トップはチームエリットのトーマス・ルティ。
二番手がマッティア・パジーニ、三番手が今季からKTMの
ガボール・タルマッチとトップ3をホンダ、アプリリア、
KTMで分け合いました。ここまでが1分52秒台。以下、
シモンチェッリのアプリリア、ポッジャーリ、二エトの
デルビジレラ勢、ミカ・カリオ、メッリオ、ライ、ファウベル
のトップ10でした。

まぁ、興味深いオーダーとなっていますね。一番最近の
125のテストでもKTMの速さが目立っていましたが、
もしこのオーストリアメーカーが表彰台独占なんてレースが
あったら、世界一のバイクメーカーのホンダ、MotoGPを
やめて125,250に集中してタイトルを獲りに行っている
アプリリアの負けが込むようだとある種の地殻変動が
起きそうな気がする私です。

SBKの方では何とチームペデルチーニのドゥカティ999に
浪人中だったアレッシオ・コラーディが乗ることになりました。

先日、イタリアの国際的には知られていないヴァラーノ
サーキットでイタリア選手権のSBK参戦チームのチームベリー
との交渉を終えて、彼らの用意したカワサキのリッターバ
イクをテスト走行させていたコラガワですが、この数日に
急激なライダー市場の展開が起こり、チームペデルチーニ
にSBKで走ることになり、オーストラリアから
参戦ということになりました。

でもって、これが三台体制となるのかと思ったら、アレッシオ・
ヴェリーニは放り出されてしまうのか、怪我の回復をチーム
が待つのか、わかりませんが、ヴェリーニが当初走る
予定だった枠でコラーディが走ることになったようです。

私とコラーディの関係というのは、彼が世界にやって来た時
からのもので、最初から親しく話していましたし、また、
彼のおじでイタリア選手権のSBKを走っていたルイジ・ペッ
ツォーニと私も友人です。そんな関係性を持っているので
まぁ、彼のことを割りに簡単に知ることができるのですが
今回の一件はかなりのサプライズでしたね。ひょっとしたら
チームライトスピード代表で彼のことを高く評価していた
ダヴィデ・ブレガがヴァレンシアテストでクリスティァーノ・
ミッリョラーティを走らせたことがコラーディからカワサキ
の600を走らせるチャンスが無くなったことを意味していた
のでしょう。

コラーディのことについては私は評価していて様々な思い出
があるのですが、昨日のことのように覚えているのが、
彼がWSSで始めて表彰台を獲った二年前のスペインのヴァレ
ンシアでのテレビインタビューや公式記者会見の英語から
イタリア語の通訳を私が任せられたのですが、その時に
ようやくトップグループで競り合い、そこで粘りぬく
レースができ、結果につながったことでした。その時の
彼は非常に自信と満足感を有していました。

しかしながら、その後今ひとつの成績が続き、また
昨年チームと共にホンダ陣営に移ったものの、彼もチーム
メイトもぱっとしない成績でチームとの間に次第にすきま
風が吹いてきました。その後、オランダのアッセンでクラッ
シュして残りのシーズンを棒に振りました。

まぁ、才能のあるライダーですのでいろいろと話はきていた
みたいですが、期待は大きいのですが、ちょっと不安な気持
ちを抱いています。これがチームカラッキだったら、私的
にはウェルカムで、いいチャンスだと思うのですが、
チームペデルチーニで型落ちのマシンとなると、チャンスだ
けど、厳しいかなという思いを抱いています。

彼に関する詳しい情報や話などは入手次第お届けしたいと
思っています。

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