イタリアのメディアで最近報じられているのが、SBKの
サンマリノラウンドのミザノが今季限りでおしまいで、
来季同じサーキットでMotoGPのサンマリノラウンドが
行われるだろうというものです。今回はこのことについて
触れてみたいと思います。

イタリアのメディアというのは、何でも動きがあったら、
目をつけて、何らかの情報をモノにしようとする狩猟民族
的なメンタリティというか、方向性があり、それが一つ
間違えれば東京スポーツ的な見切り発車の連発に繋がったり
するのですが、今回は他の国のメディアが取り上げていないの
ですが、どうもありがちな話です。

まぁ、イタリアにおけるバイクレース人気の強さ、ヴァレン
ティーノ・ロッシのポピュラリティの高さというのはすごい
ものがあります。それでいて、99年ムジェッロとイモラで
行われたのを最後にイタリアでは一レースの開催ということ
になっています。

そんななか、ヴァレンティーノ・ロッシの地元に近い、
そしてドゥカティのある場所と同じ州でメランドリの出身地にも
近いミザノがリミニの観光業界やサンマリノ共和国あたりの
連中と手を組んで、開催するためのデポジット200万ドルを
用意して、スポンサーも見つけて、かつてのようにMotoGP
をやると考えています。

まぁ、大人の思惑というのは当然あるのですが、個人的には
いいアイデアだと思いますね。ただ、現在のMotoGPと
SBKの関係性の中で見てみると、今季GPをやることになった
アメリカのラグナセカではSBKは開催することはなくなりました。

同じようなこともヨーロッパのマイアミと言われるリミニ近郊
のサーキットについても起きる可能性は大きいです。ちょっと
それは私にとっては、昨年のキリの優勝で盛りあがったSBKの
ミザノを知っているだけにさみしいですね。できることなら
ミザノでもSBKをやって欲しいのですが、さてどうなるのか。
今季をもってしばらくの間SBKはなくなり、MotoGP
が来年からということになってしまう可能性を痛烈に感じて
しまいます。

となるとSBKはどうなるのか、考えられるのはイタリアは
モンツァとイモラの2レース。そして、www.racingworld.it
が報じている可能性としては中国であったり、日本であるという
ことですね。まぁ、前者は人口から考えてバイクメーカー、
スポンサーにとっても魅力的ですし、後者は日本のバイクメーカー
があるのにレースはないというのは実に奇妙な状況なのでこれを
是正したいと考えている人はいるはずでしょう。

私があるSBKのある関係者と話していた範囲では来年は14
レースをやりたいということでアメリカ、メキシコ、南アフリカ
という国を上げていました。

どういうことになるのか推移を見守りたいと思います。
それにしても日本にSBKのレースがないのはさみしいものが
あります。お客さんが来ていなかったということは確かに事実で
それがSUGOでの開催がなくなった一つの理由だと思いますが、
春休みは終わっていて、ゴールデンウィークの前という週末は
余程のファンでないと行けないわけで、お客さんにとって
足を運びにくい状況であったことは事実だと思います。
いい日程で日本のサーキットでレースが行われ多くのファンで
にぎわう日がやってきて欲しいと思っています。

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