MotoGPのチームを立ち上げたイタリア人のスポンサーとして
手を上げたのが、同じイタリアの企業であるプラマック社で
した。この機械、工作メーカーは原田引退後も日本人ライダー
のいるイタリアチームとして出資した後にJTIのキャメルタバコ
の広告スペースが大きくなった04年シーズンも関わり続け
ますが、05年のシーズンを迎えるにあたり、アプリリアと
接触します。この流れに私が感じたのは大正製薬でした。

04年のシーズンの玉田誠のマシンはJTIのキャメルタバコ
〔RJレイノルズ社というのはキャメルタバコの製造、販売
を全世界でしていたのですが、北米大陸以外の製造販売に
関しては、JTIつまりジャパンタバコインターナショナル社
に事業を売却していてキャメルというのは北米以外は日本の
タバコと言える。〕のカラーリングのスペースが大きくなり
プラマックに関しては小さな広告スペースが与えられるのみ
でした。

そのプラマック社というのは、やはりレースに対して、愛情
を抱いていたのでしょうね。大口スポンサーを探していた
アプリリアのMotoGPプロジェクトのための交渉をしたり、
そのアプリリアのプロジェクトを受け継ぐのではないかと
言われていたチームアスパーとヴァレンシア大学のジョイント
チームのスポンサーとしても名前が挙がりました。

レースが好きなのか、レースの世界にいると事業的にいい
思いができたり、プラス面があるのかわかりませんが、レース
に対する愛情の強さを感じました。

そういった意味で私が想起したのが大正製薬のスタンスと
以前のあの会社の社長ですね。

演歌が好きな人も嫌いな人もテレビ東京が好きな人も嫌いな
人も日曜日の夜の10時というのは長い間『演歌の花道』と
いう番組が放送されていたことを記憶している人は多いと
思います。

この番組というのが大正製薬の一社提供でした。

この会社の社長というのが、とんでもない演歌好きでして、
心から愛している人だったようです。

その社長が好きな演歌をじっくり聴ける番組を求めて、
テレビ東京というよそがやらないことをやることが好きな
テレビ局と交渉して、日曜日の夜に30分という枠で、
豪華なセット、トップクラスの歌手のキャスティング、見事
で味のあるなナレーション、ステレオ放送で副音声はカラオ
ケというパッケージングを作りあげました。

好きであるとパワーやエネルギーを生み出すのですが、
この大正製薬の社長の好きであるということが演歌番組の
スポンサードということに結びつき、多くのお笑いファンが
日曜の夕方になると、そろそろ『笑点』が始まるなと思い
ながら日本テレビ系のチャンネルに合わせるように、演歌
ファンが日曜日の夜の十時近くになるとテレビ東京系列
のチャンネルに合わせる視聴習慣がつきました。

プラマック社がレースの世界に参入し、そして、キャメルと
いうビッグスポンサーが入ってきても、レースの世界に関わ
っていきたいとか、05年に向けてもスポンサー活動しよう
としたところに深い愛とか情熱を感じました。彼らはぎりぎり
まで話し合いを続けていて合意点を探っていましたからね。
プラマック社というのはテレビ東京にとっての演歌ファンに
とっての大正製薬でありたいと思ったのではないかという気
がした私でした。

まぁ、大正製薬スポンサードの演歌の花道がない日曜の
夜には慣れましたが、プラマックのないMotoGPに慣れるの
には時間がまだ掛かる気がします。

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