雨で二ヒート制になった第一レースをコーサー、加賀山
の1-2フィニッシュ。第二レースを1-3フィニッシュ。
強さと速さを見せつけたカタールラウンドでした。
テストで速かった二人のスズキのライダーとマシン。
まぁ、圧勝でしたね。これでライバルチームはやることが
多くなることでしょう。

スズキのSBKというのは世界タイトルを制したことがなく、
今回復帰したからにはどうしてもこの市場における販売と
密接な関係性のあるSBKのタイトルは必要で、勝つために
戻ってきたわけで、意気込みが生半可なわけではないと
理解しています。この二人の勢いは強いものがありますが、
この二人を止めることができるのがどのチームの誰になるか
気になりますね。ラコニが第一レース三位、第二レースが
二位という順位を得て、二レース続けてのスズキ勢の1-2
フィニッシュを阻んでいますが、彼には私が思うに追いかける
立場が合っているように思います。そんな彼がストップスズキ
の第一候補のような気がしますね。

そして、今回気になったのが私が個人的に好きなR1を駆り、
世界選手権デビューとなったイヴァン・シルバですね。
このボーイは第一レースをデビュー戦でありながら世界の
列強の中に割って入り、何と七位とシングルフィニッシュを
決めました。

R1というマシンがライダーフレンドリーなマシンであり、
高い競争力を有しているのはわかりますが、昨年までスペイン
でストックマシンを使ったレースをしていて世界的には
無名の彼がここまで来たのはかなりのサプライズです。

第二レースは残念ながら白煙を吐いたマシンを止める結果に
終わりましたが、次戦以降走る状況であれば、このニューカマー
は面白い存在になると思います。

あと、イタリアの地上波放送で見ていたのですが、我が友
ファブリッツィオ・カリアのインタビューにホンダヨーロッパ
のカルロ・フィオラーニが答えていました。カタールまで
彼が行っていたところにホンダの本気を感じましたね。
レース活動が大きな位置を占めているバイクカンパニーの
ホンダのヨーロッパにおけるマネージメントの最前線にいる
彼がカタールまで行っていたのですから、負け続けることなど
考えていないでしょう。フィリップアイランドにはカタール
のようには行かないように色々なマテリアルなり戦術を
引っさげてくるのが予想できます。

昨年よりも大きく盛り上がることは間違いない。そんな
戦いを自分なりに文章にしていきたいと思っています。

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