久しぶりにアガシというプレイヤーが国別対抗戦に
アメリカ代表として出てきます。そこで思い出すのが
かつてのテニスマガジンの記事です。彼がデビスカップの
メンバーに選ばれて、アメリカがホスト国になって戦う
直前に相手国の中でクーデターが起こりました。
テニスマガジンによると、その時に彼は
「いやぁ、私がアメリカ人で良かった。国がそういうこと
になることもないし、第一、クーデターなんてスペルも
よくわかんないしね。(coup d’etat=元々はフランス語)」
なんて話していて、それがテニスマガジンに報道されました。

私ははっきり言って許せない発言だと思いましたね。

自分が国の名誉を背負って、国外に出かけて自国のために
アメリカ相手に可能性は低いかもしれませんが、勝利を目指して
やってきて、到着して間もなく、自分の国の政変で大変な
ことになりそうだ。そんな状況を経験したことがない人間
だからそんなことを言うのかも知れませんが、当該の国の
プレイヤー、コーチ、ヒッティングパートナー、フィジカル
トレーナー、テニス協会関係者、スポンサー関係者などは
果たしてこのアガシの発言を聞いて何をどう思い、感じた
でしょうか。

私がもし、アメリカ人に向かって同時多発テロの直後に
日本に来ているアメリカ人に向かって、
「日本は平和でいいね。自国が襲われることもないし、
大体テロリズムなんてスペルもわからない。」なんて
話したら彼らはどう思ったのでしょうか。まぁ、私がそんな
ことを言うことはないのでしょうが。

まぁ、テニスという競技はかなり悪魔性を有するスポーツで
相手の嫌なところを突いて、自分の得意な展開にして、たくさん
ウィイニングショットをどれだけ打てるのかというところが
あるので、人間的によくないというか悪魔の心を有していた
方がいいのかも知れませんが、あの時の発言以来私はアガシ
が嫌いですね。スポーツの国別対抗戦には国際親善という
側面もあると思いますし、相互理解を深めるものもあるの
ですが、それを否定しているように思えます。

まぁ、前田日明が「猪木だったら何をやってもいいのか」と
叫んでいたことがありましたが、本当にアガシだったら
何を言ってもいいのかというとそれは間違いだと思います。
ヘッドのラケットは好きですが、彼のモデルを買う気持ちには
なれません。彼がコマーシャルのキャラクターをやっている
髭剃りも私は使いません。

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