現在スロバキアに居る私ですがレースの情報は間違いなく
入手して、日本語でものを書ける状況です。今回はスーパーバ
イクの開幕直前のテストに関して

オーストラリアでのテストでコーサーがスズキに乗って速さ
を取り戻したというか、ペトロナスでのスポイルされていた
輝きを解き放ったことはよくわかったのですが、カタールに来て
からも速いですね。加賀山もいいタイムを出しているのですが、
長年世界の列強を相手にタフな戦いをしてきたコーサーの方が今
までタイム的に上回っていますね。マシンが良ければ、いい環境や
道具を手にすれば速く走れるということをこの元世界チャンピ
オンは証明しています。

そのコーサーのライバルとなるのが、ディフェンディングチャ
ンプのトーズランドと二位だったラコニになると思われますが、
突出したものを出していないのは爪を研いでいるところを見せ
ていないのか、それともある程度抑えて走っているのか気になる
ところです。

大いに気になるのがヤマハR1を駆るホセ・ルイス・カルドソ。
何と二回目のセッションでトップタイム。二番手のコーサー、
三番手の加賀山以降のライダーが二分三秒の壁を破れない中
ただひとり二分二秒台に入れてきました。

かつてGPを走っていたこのスペイン人ですが、道具の
善し悪しが結果に強くリンクするGPで目立った結果を残せずに、
舞台をSBKに移した彼ですが、昨年耐久レース、イタリア選手権
を制したバイクであり基本性能が高いと言われるR1でこの走り
です。

この走りができれば、ひょっとしたらトーズランド、ラコニ、
コーサー、キリ、芳賀、ヴァーミューレンといった世界の列強
にとって歓迎できないライバルになり得るかも知れません。
また、ヤマハのエースと言われるのは芳賀とピットなのでしょ
うが、今季参戦しているジャンベールもいいタイムを出していま
すし、昨年フォーミュラエクストリームのスペインチャンプでカ
タールで世界選手権デビューとなるイヴァン・シルバが好タイム
をマークしています。これはライダーのポテンシャルもあるでし
ょうが、R1の戦闘力を証明していると思います。

開幕まであと一週間。お楽しみはこれからだ。

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