林家ペーのガチンコ性
2005年2月10日 演劇テレビで見る林家ペーさんというのはダジャレが多かったり
誕生日を言っていたり、他の大物タレント(テレビ的に)
にいじられて喜んでいる印象がありますが、舞台で見たペー
さんというのは、かなり違うものでした。今回はその話を。
五、六年前だったと思いますが、東京の浅草演芸ホールに
行ったときに色々な芸人さん達の芸を見ていたのですが、
そこにギター漫談というカテゴリーで紹介されて芸をしていた
のが林家ペーさんでした。
そこにはいつもテレビの時にはコミコミで存在している
パー子さんやカメラはなく、ピンクの衣装にアコースティック
ギターという鎧を着けた林家ペーがいました。
まぁ、そこでやっていたネタというのが面白かったのですが、
テレビじゃちょっとやれないようなネタで、日本人の見栄とか
学歴社会に潜む人間性をつつくようなネタで見る側にも
緊張感を与えながら、理解力も必要とされるようなネタで
一種独特の空気が小屋の中に包まれましたね。
見ながら私は「ペーさんはこういうネタもやるんだ。」と
思いながらプロレスラーの藤原喜明を思い浮かべていました。
プロレスの世界のメインイベンターや主役、善玉レスラーという
のは、プロレスラーとしての体力や技術以外にも、会社内の
政治力やら観客動員数、テレビ局からの要請やファンの支持
やその他もろもろのことが重なり合ってなりたっていて決して
実力だけでは成立しないものだと思います。
藤原喜明という人は、関節技の鬼と言われるほどでレスラー
としてのガチンコでの能力ではトップレベルの人だと思います。
ただ、それが観客動員数や興行的に彼がエースで成り立つのか、
彼が善玉のレスラーで戦うことでテレビ局やマスコミが喜ぶ
のかというと残酷な言い方ですが、難しい面がある。
そんなわけで彼が実力はあるが地味な中堅レスラーだった
新日本プロレス時代に善玉レスラーに立ち向かう実力のある
悪役レスラーというカラーというか役回りで
彼はブレイクしました。まぁ、テレビや舞台の世界における
実力のある素晴らしい悪役であり、脇役ですね。
それと似たようなことを林家ペーの浅草演芸ホールでの
ギター漫談は見せてくれたような気がします。
実力があり、駄洒落ではなく、話芸での十五分や二十分を
深みのある話やネタの積み重ねで笑いを取ることができる。
しかしながらテレビ的に求められているのは駄洒落であったり、
有名人の誕生日を羅列することであったり、たけしやタモリに
いじられて笑いのたたき台になったりする。
そんなテレビにおけるペーさんを見ている限りではなかなか
落語家や噺家としての実力を測定するのが難しいのですが、
実はお客さんがスポンサーではなく、財布からお金を払って
見に来るという演芸場で、他のタレントがやっている番組に
呼ばれるという立場でなく、好きに持ち時間を使っていい
という環境で持っている才能を出していいという状況になった
時に彼の実力というのを見ることができた気がします。
(藤原喜明さんの道場での強さとはこういうもののような
気がします。)
そんな林家ペーさんのネタは面白かったのですが、なかなか
そんなリアルなペーさんやガチンコのペーさんを見ることが
できないのは残念ですね。
誕生日を言っていたり、他の大物タレント(テレビ的に)
にいじられて喜んでいる印象がありますが、舞台で見たペー
さんというのは、かなり違うものでした。今回はその話を。
五、六年前だったと思いますが、東京の浅草演芸ホールに
行ったときに色々な芸人さん達の芸を見ていたのですが、
そこにギター漫談というカテゴリーで紹介されて芸をしていた
のが林家ペーさんでした。
そこにはいつもテレビの時にはコミコミで存在している
パー子さんやカメラはなく、ピンクの衣装にアコースティック
ギターという鎧を着けた林家ペーがいました。
まぁ、そこでやっていたネタというのが面白かったのですが、
テレビじゃちょっとやれないようなネタで、日本人の見栄とか
学歴社会に潜む人間性をつつくようなネタで見る側にも
緊張感を与えながら、理解力も必要とされるようなネタで
一種独特の空気が小屋の中に包まれましたね。
見ながら私は「ペーさんはこういうネタもやるんだ。」と
思いながらプロレスラーの藤原喜明を思い浮かべていました。
プロレスの世界のメインイベンターや主役、善玉レスラーという
のは、プロレスラーとしての体力や技術以外にも、会社内の
政治力やら観客動員数、テレビ局からの要請やファンの支持
やその他もろもろのことが重なり合ってなりたっていて決して
実力だけでは成立しないものだと思います。
藤原喜明という人は、関節技の鬼と言われるほどでレスラー
としてのガチンコでの能力ではトップレベルの人だと思います。
ただ、それが観客動員数や興行的に彼がエースで成り立つのか、
彼が善玉のレスラーで戦うことでテレビ局やマスコミが喜ぶ
のかというと残酷な言い方ですが、難しい面がある。
そんなわけで彼が実力はあるが地味な中堅レスラーだった
新日本プロレス時代に善玉レスラーに立ち向かう実力のある
悪役レスラーというカラーというか役回りで
彼はブレイクしました。まぁ、テレビや舞台の世界における
実力のある素晴らしい悪役であり、脇役ですね。
それと似たようなことを林家ペーの浅草演芸ホールでの
ギター漫談は見せてくれたような気がします。
実力があり、駄洒落ではなく、話芸での十五分や二十分を
深みのある話やネタの積み重ねで笑いを取ることができる。
しかしながらテレビ的に求められているのは駄洒落であったり、
有名人の誕生日を羅列することであったり、たけしやタモリに
いじられて笑いのたたき台になったりする。
そんなテレビにおけるペーさんを見ている限りではなかなか
落語家や噺家としての実力を測定するのが難しいのですが、
実はお客さんがスポンサーではなく、財布からお金を払って
見に来るという演芸場で、他のタレントがやっている番組に
呼ばれるという立場でなく、好きに持ち時間を使っていい
という環境で持っている才能を出していいという状況になった
時に彼の実力というのを見ることができた気がします。
(藤原喜明さんの道場での強さとはこういうもののような
気がします。)
そんな林家ペーさんのネタは面白かったのですが、なかなか
そんなリアルなペーさんやガチンコのペーさんを見ることが
できないのは残念ですね。
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