NHKの朝の連続ドラマというのは固定された層に人気が
あるものですが、かつて「おしん」というドラマが大変な
ブームになりました。

子供の頃から苦労して、大変な思いをした女性の一生を
描きつづけたものですが、これが日本人の多くに受け入れられ
たわけです。

私はあの時の状況というのが、何だか嫌でしたね。世の中には
実際に大変しんどい思いをしている人というのも存在しています。
為替相場や株価が10%変動しただけでどえらい思いをする人も
いますし、自分の会社がつぶれたり、取引先がおかしくなった
だけでも影響というのは大きいです。

また、大国の利益誘導によって、生活苦になる国だって存在
しますし、アメリカという国がやっていることでひどい目にあって
いる人だってたくさんいます。(まぁ、アメリカ人というのは
本当に嫌われていますね。ホワイトハウスと多国籍企業、
アメリカ資本抜きに現今の世界は成り立たないのでしょうが、
横暴がひどいと感じている人は多いですね。)

そして、地震に災害。おしんというドラマは実際に体感する
ことがないのでしょうが、自然の力で全てを失ってしまった
人もいますし、家族や友人、知人をなくした人、観光で収入を
得るエリアなのに、美しいビーチや宿泊施設をなくした人も
いるでしょう。

そんなとんでもない被害にあった人の気持ちをおしんを見て、
「おしんがかわいそう。」なんて口にしていながら、平和な世の中
で架空のストーリーに涙していた人はどう捕らえているのだろうか
と素朴な疑問を持ってしまう私です。

私はおしんを見ていた人は作り事の悲惨なストーリーをかわいそうと
言いながら楽しんでいたように思えて仕方なくて、地震や
津波のリアルな悲しみや人々の悲しみを考えて、銀行に営業時間に
行く暇がないので、コンビニのレジ横に小銭を入れています。
収入があればシューマッハーのように寄付したり、津波で
被害のあった観光地に行って、その場で消費活動して、観光業で
食べている人に日銭を稼がせてあげたいと思いますが、その
お金がないことに自分のできることの限界を感じます。

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