DERAMに見る健康性故の不健康性
2005年1月6日 音楽名古屋のナディアパークの中のヤマギワでDREAMの
CDを試聴していました。私がDREAMというと、
MOTOGPのモリワキドリームのことを書き始めると
思うのですが、今回はアイドルグループのDREAMです。
このDREAMというのはAVEX所属のガールグループ
で結構可愛い面子が揃っているのですが、今回のCDというのは
AVEXでかつて他のミュージシャンが発表しヒットした
曲を彼女達がカバーした作品です。
こういう企画というのは当たるか外すかはっきりしていますが、
これは少なくとも私的には駄目でしたね。全然駄目でした。
チェッカーズが当たってから、似たようなボーイズロックの
グループが出てきても当たらなかった過去があったように
モーニング娘。が出てきて同じようなコンセプトでガールグループ
がデビューしましたが、モーニング娘。ほどのインパクトを
残せずにいます。
モーニング娘。に関する論評は多くのメディアでされている
ので、それらと私が書くことがかぶってしまうところもある
と思うのですが、私があのグループに熱というか、元気さを
感じたのは新メンバーが加入し、新しい血というか才能が
入ることでメンバー間にかなりの緊張感が走りましたね。
ゴマキ加入後というのは彼女の才能に危機感を抱いた
先輩メンバーと後輩メンバーに軋轢があったのか、けんかしたり
したのかわかりませんが、先輩メンバーが面白いはずが
ないし、自分より才能がある人間が入ってくると、それに
負けまいと努力もするだろうし、足を引っ張ろうとするかも
しれない。
また、女性ばかりのグループということで牡丹と薔薇的な
愛と憎しみがうごめいてある種のエネルギーが生まれることも
あるでしょう。
そんな緊張感とインバランスなバランスの中で、とっ散らかり
ながらも最後は一つにまとまる曲を作ったつんくの楽曲や彼の詞が
絡まり、そこに当時の時代状況が混ざり、彼女達から毒というか
ガスが充満し、テレビ東京というマイナー性故に創造できた
不自由性故の自由性が土壌となって彼女達の大ブレイクに
繋がったと思います。
あくまで私の想像でしかないのですが、いいお笑いコンビが
決して仲が良くないように、きっとメンバー内では
メインボーカルを取りたいメンバーとあいつには負けたくない
ライバル意識や激しい自己主張や自我が若さ故のパワーと
ガッツを誘発し、時に暴発することや内乱状態になるような
テンションの高さがあったからこそミリオンセールスを記録
するような熱をもつことができたと思います。
(ある意味、たくさんのメンバーの中で目立とうとしたり
成功したいという気持ちをこれでもかこれでもかと口に
出したり、行動に表わしたりするというのは、かつてのエネルギー
があったころの自民党のようで組織は活性化すると思います)
ゴマキが入ってきてしばらくした頃のあの連中を見ていると
初対決のプロレスラー同士の戦いを感じさせるものがありました。
プロレスですから、当然ガチンコになってはいけないのですが、
そんな中でなめられてたまるかと思うレスラーがシュートを
仕掛けて脅したり、簡単に負けずに散々痛めつけたりすることは
あるでしょうし、お互い実際に初めて肌を合わせると考えて
いたのとは違うような動きをしてぎくしゃくしたりする。
そんな中でプロレス内の動きを離れた動きや攻撃が出てきて
お互いの気持ちもヒートしてプロレスに内包されている
格闘技性が突出し、ばちばちした戦いが生まれ見に来ていた
お客さんの興奮が生まれ、さらにその会場のムードに乗せられて、
プロレス的な演出や約束事が守られずにさらに格闘技性の強い
戦いが行われお客さんが満足する。
彼女達の最も元気があり、セールス的にも成功していた時という
のはそういったプロレスの試合におけるプロレスの試合であり
ながらプロレス的な演出や約束事から離れ格闘技やリアルな
ケンカになりそうになりながら何とかプロレスの範囲内で収めて
殺し合いでなく高いレベルの技術の攻防を見せていたような
試合に似たところがあったように思えてしかたない。
ビジュアル性を強調するところ。単に実力だけでは人気を
得ることができないところなど歌の世界とプロレスには
共通項がありますが、モーニング娘。にプロレスを感じること
もありました。つんくがプロレスファンかどうかはわかりませんが。
閑話休題。もし、DREAMが売れたいのならば激しい緊張感や
ある種の猥雑さや毒、欲望というものを有した方がいいと
思いますが、彼女達のCDからはそういったものを感じなかった
ですね。健康であることが不健康であると思えた私でした。
CDを試聴していました。私がDREAMというと、
MOTOGPのモリワキドリームのことを書き始めると
思うのですが、今回はアイドルグループのDREAMです。
このDREAMというのはAVEX所属のガールグループ
で結構可愛い面子が揃っているのですが、今回のCDというのは
AVEXでかつて他のミュージシャンが発表しヒットした
曲を彼女達がカバーした作品です。
こういう企画というのは当たるか外すかはっきりしていますが、
これは少なくとも私的には駄目でしたね。全然駄目でした。
チェッカーズが当たってから、似たようなボーイズロックの
グループが出てきても当たらなかった過去があったように
モーニング娘。が出てきて同じようなコンセプトでガールグループ
がデビューしましたが、モーニング娘。ほどのインパクトを
残せずにいます。
モーニング娘。に関する論評は多くのメディアでされている
ので、それらと私が書くことがかぶってしまうところもある
と思うのですが、私があのグループに熱というか、元気さを
感じたのは新メンバーが加入し、新しい血というか才能が
入ることでメンバー間にかなりの緊張感が走りましたね。
ゴマキ加入後というのは彼女の才能に危機感を抱いた
先輩メンバーと後輩メンバーに軋轢があったのか、けんかしたり
したのかわかりませんが、先輩メンバーが面白いはずが
ないし、自分より才能がある人間が入ってくると、それに
負けまいと努力もするだろうし、足を引っ張ろうとするかも
しれない。
また、女性ばかりのグループということで牡丹と薔薇的な
愛と憎しみがうごめいてある種のエネルギーが生まれることも
あるでしょう。
そんな緊張感とインバランスなバランスの中で、とっ散らかり
ながらも最後は一つにまとまる曲を作ったつんくの楽曲や彼の詞が
絡まり、そこに当時の時代状況が混ざり、彼女達から毒というか
ガスが充満し、テレビ東京というマイナー性故に創造できた
不自由性故の自由性が土壌となって彼女達の大ブレイクに
繋がったと思います。
あくまで私の想像でしかないのですが、いいお笑いコンビが
決して仲が良くないように、きっとメンバー内では
メインボーカルを取りたいメンバーとあいつには負けたくない
ライバル意識や激しい自己主張や自我が若さ故のパワーと
ガッツを誘発し、時に暴発することや内乱状態になるような
テンションの高さがあったからこそミリオンセールスを記録
するような熱をもつことができたと思います。
(ある意味、たくさんのメンバーの中で目立とうとしたり
成功したいという気持ちをこれでもかこれでもかと口に
出したり、行動に表わしたりするというのは、かつてのエネルギー
があったころの自民党のようで組織は活性化すると思います)
ゴマキが入ってきてしばらくした頃のあの連中を見ていると
初対決のプロレスラー同士の戦いを感じさせるものがありました。
プロレスですから、当然ガチンコになってはいけないのですが、
そんな中でなめられてたまるかと思うレスラーがシュートを
仕掛けて脅したり、簡単に負けずに散々痛めつけたりすることは
あるでしょうし、お互い実際に初めて肌を合わせると考えて
いたのとは違うような動きをしてぎくしゃくしたりする。
そんな中でプロレス内の動きを離れた動きや攻撃が出てきて
お互いの気持ちもヒートしてプロレスに内包されている
格闘技性が突出し、ばちばちした戦いが生まれ見に来ていた
お客さんの興奮が生まれ、さらにその会場のムードに乗せられて、
プロレス的な演出や約束事が守られずにさらに格闘技性の強い
戦いが行われお客さんが満足する。
彼女達の最も元気があり、セールス的にも成功していた時という
のはそういったプロレスの試合におけるプロレスの試合であり
ながらプロレス的な演出や約束事から離れ格闘技やリアルな
ケンカになりそうになりながら何とかプロレスの範囲内で収めて
殺し合いでなく高いレベルの技術の攻防を見せていたような
試合に似たところがあったように思えてしかたない。
ビジュアル性を強調するところ。単に実力だけでは人気を
得ることができないところなど歌の世界とプロレスには
共通項がありますが、モーニング娘。にプロレスを感じること
もありました。つんくがプロレスファンかどうかはわかりませんが。
閑話休題。もし、DREAMが売れたいのならば激しい緊張感や
ある種の猥雑さや毒、欲望というものを有した方がいいと
思いますが、彼女達のCDからはそういったものを感じなかった
ですね。健康であることが不健康であると思えた私でした。
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