テニスを知っている人ならマリオ・アンチッチの名前を
知っている人は多いと思います。クロアチアのスプリットから
世界を目指すという彼はゴラン・イバニセビッチの
影響を濃厚に受けた彼ですが日本のチャレンジャーレベルの
大会でもプレイしましたし、また有明で毎年行われる
AIGオープンに来て戦ったこともありました。

私は彼と会ったことも話したこともありませんが、
彼の両親と妹と会ったことがあります。
今回はそのお話を。

サーニャ・アンチッチが十四歳と三ヶ月で日本の大阪に
乗りこんできました。大会は四大大会のすぐ下のカテゴリー
になる大阪スーパージュニアです。

この大会に私は出かけたのですが、まだ体が大人になって
いないが(当然ですが)強いショットとカンの良さを
感じさせるプレイをしたいたのが彼女でした。

コートサイドで満足げに見ていたおじさんに話しかけると
これがサーニャ・アンチッチの父親でした。
また彼としばらく話していたら一人の女性がやって来ました。
これが母アンチッチでした。

父アンチッチとは英語で話していたのですが、母アンチッチ
というのはスーパーマーケットをやっているのか、
スーパーで働いているのかわかりませんが、土地柄
夏場はイタリア人の観光客が多いのでイタリア語がわかる
ので私に合わせてイタリア語で話してくれる有り様。
まぁ、うれしかったですね。

そこにサーニャがやって来て少し話してから別れましたが、
近くで見ると本当に線が細く感じました。コート上で勝っている
時はオーラが出ていて大きく見えるのでしょうが、すぐそばで
見ると本当にまだまだ体ができていないなと思いましたね。

このサーニャですが、学習能力の高さに驚きました。
一回戦ではハードコートなのに足を滑らして危ういところを
感じましたが、ニ回戦以降はそんなシーンを目にすること
は全くなかったです。

さらに、彼女の英語というのはまだまだ話す前に単語を
探しているなとかまだまだ自信がないんだなと思わせるもの
でしたが、それでも自分にとって必要なものや伝えたいことを
話そうというのがしっかり伝わってきました。

私が14歳の頃などは挨拶程度しか英語が話せなかったのに
彼女は異国で初めて会った日本人の私にはっきりと
意思を表示できていました。私の中学時代を思い出しながら
大したもんだなと思いました。

学習能力の高さ、天性のセンスを感じさせるタッチや
自分を表現するのに何とか単語を探してきて英語を
話そうとする精神性、両親のバックアップなど将来に向けて
必要なものを有している彼女これからが
非常に楽しみです。何年か後にグランドスラムイベントの
舞台に立って大きなことをやってくれる可能性を感じさせる
プレイヤーです。

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