世界選手権の掛かったバイクのレースというのは
スーパーバイク世界選手権(SBK)とMOTOGP
と二つあるのですが、すでに書いているように私が好き
なのはスーパーバイクの方です。

SBKの方はチームやメーカーと何らかの関係
があればパスの入手が割に簡単であるし、仮に手に入れる
ことが不可能であった時でも購入することができる。

しかし、GPの方はパスの発給というのは実にシビアで
なかなか手にいれるのは難しい。

また、パドックの中において、SBKの場合、各バイクメーカー
がバイクを展示して、カタログを用意したり、ポスターを
配布していたり、部品メーカーなども市販品に関する
PR活動をしていて頻繁にサイン会などを催したり、
実際ファンでありバイカーであるお客さんがメーカーの
エンジニアや広報担当の方々と話す機会を得たり、質問
できる環境というのがあります。

ところがGPというのはパスの入手が難しい上にパドック
内でPR活動ができないような状況になっています。

これはお金と人とマテルアルをすごくかけても一般消費者に
どれだけアピールできるかという点で問題ですね。

SBKにはメーカーさんと消費者の皆さんとの間に
密接な関係というか美しい距離感というものを感じます。

一方、GPというのはレースのレベルというのは高いと
思うのですが、レースに参加する上でのインフレが進む
中、スポンサード活動をダイレクトに消費者に向けての
PR活動に結び付けられない現況があります。

さらにGPというのは125cc、250cc、MOTOGP
クラスの三クラスによって成り立っていますが、この125cc
クラスというのを主催者側は入門クラス、若年層によるクラス
という位置付けをここ数年していて、参加する上で
年齢制限を設けています。

私はこれは間違いだと思います。年齢を重ねていても速い
ライダーはいますし、様々な理由で250ccやMOTOGP
で参戦できない人もいて125ccなら自分の実力を
発揮できるというベテランライダーにとってはこの
カテゴライズのあり方は死活問題です。

実際、それが理由でライダー人生の再設計を迫られたり、
違うクラスへ転向することを余儀なくされたライダーも
たくさんいます。

この点においてもSBKはリアル最速ライダー世界一決定
戦を実践しているように思えます。

SBKはスーパーバイク(SBK)とスーパースポート(SS)
というクラス。そして、ヨーロッパではスーパーバイクと同じ
マシンを使ったヨーロッパスーパーストック選手権(EU STK)
が行われています。

このEU STKというのは125ccとMOTOGPのように
排気量が違うわけでなく、同じバイクを使って行われて
いていきなり世界選手権に行く前にヨーロッパ選手権という
格式で若いライダーに走らせるチャンスを世界選手権を
開催しているサーキットで走るチャンスを作っているわけで
一つのカテゴリーに若いライダーだけに走ってもらうという
ことではなく、いい勉強と経験の場を与えることにも
なっています。

そんなこともあって、私はSBKの方が行っていて、見ていて
楽しいですね。また、関係者の方々も私のような者でも
言っていることが筋が通っていたり、興味深いことであると
耳を傾ける方が多くいらっしゃいますね。

私にとって好きなレースはSBKということになります。

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