関西におけるスポーツ新聞に対して疑問を感じます。
関西における阪神タイガースの人気というのは
イタリアにおけるサッカーチームのようなもので
あるのですが、どうもあのチームを取り上げる上で
変に盛り上げようとして、事実とひどく異なるの
ではないかと思えることがあります。

よく夏の高校野球が甲子園で始まると、阪神タイガース
はアウェーの日々が続くことになり、在阪マスコミ
はよく「死のロード」と書きますし、話します。

でもこれって本当に「死のロード」なのでしょうか。

セントラルリーグの球団というのは東の隅が神宮と
東京ドーム、西の隅が広島です。

一方、パシフィックリーグというのは、北から
札幌、仙台、所沢、大阪および神戸、そして福岡
ということになります。(来年から)

ということは福岡から札幌に行き、そこから神戸に
入って、仙台に行き、さらに所沢という遠征も
あるわけですよね。

阪神の遠征といっても、東は東京までですし、
西は広島までです。

阪神の選手たちとパリーグの選手たちの遠征距離は
明らかに違うはずです。

昔ならともかく、今は交通手段も新幹線も飛行機も
アクセスが楽になっています。

私が思うに、日本人は苦労したり、しんどい思いを
している中で、そこから成功する人やチームを見るのが
好きみたいで、大阪のマスコミは阪神をそういう姿に
描きたがっている気がします。

もう一つは、昔から踏襲されてきたことを安易に
引っ張ろうとしている気がしますね。先輩たちが書いて
きたことと同じことを表現しようとしているような
気がします。

でも私が思うに「死のロード」というのは何十年も前の
交通機関が発達していなかった時代にのみ使える言葉で
あって、東京と広島の間を行き来すればいい現在の
阪神タイガースの移動のしんどさをあらわすには不適当
だと思います。移動の大変さであれば少なくとも
移動距離から考えてパリーグの選手の方が大変だと思います。

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