バイクのレースの専門誌というのは日本に二つあります。

ライディングスポーツ(RS)とサイクルサウンズ(CS)です。

二つとも私は読んでいるのですが、正確性の強いのが
RSでいいグラフィックデザイナーがいて、読みやすくて
写真がきれいなのがCSといったところでしょうか。

RSに関しては時々間違えることもあるが大体において
信用できる記事が多く、間違えても訂正をすることで
読者の信用を得ているように思います。

対してCSの方ですがこれがひどいものです。
私はマスコミの書くことが信用できなくなった一つの
理由がこの雑誌にあります。

今回はいかにひどいことをこの雑誌がしたのか
を書こうと思います。

かつてマルコ・メランドリが125ccクラスで一ポイント
差でチャンピオンを獲り損ねたシーズンがありました。

その一点差というのは、オーストラリアでその年エミリオ・
アルサモラが転倒し、再スタートをして、16位で
ゴールしようとした時にチームメイトが最終コーナーから
少し先のところで待っていて、アルサモラを先に行かせて
1ポイントをゲットしました。その一点がモノをいって
タイトルを獲得しました。

でもって、最終戦でタイトルを一ポイント差で逃した
メランドリは表彰台の上でquasi world champion
と書かれたTシャツを着ました。

このquasi world championというのはほとんど世界チャンピオン
という意味です。

その時に放送していたNHKBSはそのイタリア語の意味がわか
らずに実況担当の方は世界チャンプのTシャツを着てい
るものだと思い、「これはいけません。」と言っていました。

このことに関しては仕方ないと思います。イタリア語を
やっていない人にはわからないことですからね。

ただ、そのタイトル決定とメランドリがTシャツを着ていた
時から次の雑誌の発売日までは結構日がありました。
あのTシャツに書かれていた意味を調べる時間はあった
はずです。

しかしながら、RSもCSも世界チャンピオンのTシャツを
着ていたものだと思い、そう報道しました。

その後、RSという雑誌はイタリア語のわかるライダーの
指摘によって訂正とお詫びをしました。
そのライバル雑誌であり、同じ業界の正しい記事を見て、
CSは何をしたのか、、、、。

何もしませんでした。

また、それだけでありません。
その後、メランドリが250ccクラスで世界タイトルを
獲り、その年の彼のシーズンを振りかえった記事の最後に
かつて125でタイトルを取り損ねた時に世界チャンピオン
Tシャツを着ていたことがあったが、こういった行動という
のはなどと非難をしていました。

非難されるべきはこの雑誌の人間であり、執筆していた
近藤氏であるはずです。

私は少なくともこの一件に関しては二度、近藤氏に
事実を申し上げました。しかし、訂正することはありません
でした。

私の想像ですが、メランドリというライダーが近藤氏は
嫌いなのではないか。あるいは当時メランドリは
ベネトンのスポンサードを受けていたのですが、
あのアパレルメーカーに関しては賛否両論わかれる
評価があります。でもって、ある種のアンチベネトン
キャンペーンを行ったのではないかと思いました。

他の事柄についても、同様でタイヤメーカーの記述の
違いなどは、当該のメーカーにとっては世界選手権の
掛かったレースで開発費用、移動費、人やモノの値段など
莫大なお金が掛かっているのですが、そうやって活動した
結果メーカーの名前を間違えられるというのはとんでも
ないことですし、間違いを指摘されても訂正しないという
のはひどいことです。

同業他社にとっても間違えて名前を出されたらいい迷惑
でしょう。

どうもあの雑誌は写真とレイアウトはきれいなのですが、
ある種のミスリードをしているように思えます。
また、彼らの報道したことが真実だと思って、
それが読者に広がっていくことに危険性を感じます。

これが一つ私がブログをやろうとしたきっかけに
なりましたけどね。

近藤氏に関しては私がサーキットで会ってもどうも
私を避けているような気がします。事実を理解して
それを読者に提供しようという意気込みというのが
彼にあるのでしょうか。ないから訂正することなく
やり過ごしてきた気がします。

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