三年ほど前、テニスのAIGオープンを見に行ったときのこと。

有明に着き、当時付き合いのあった、メル友と彼女の友達と
三人で観戦していました。

そこで、出てきた話というのが、ゴーラン・イバニセビッチ
のファンのこと。

このゴーランマニアというのが、すごい人で、彼のことを
応援したいという気持ちが高まって、クロアチア語を勉強
し始めて、彼の試合を見に行ったらクロアチア語で応援している
という人でした。

私がイタリア語を話しても、かなり驚かれるのに、それが
クロアチア語となると、相当サプライズを持って受けいれられ
るらしく、当初相当びっくりしたとのことでした。

コート上では現役時代悪童というイメージが強かった
イバニセビッチですが、この熱狂的なファンの応援には
すごく喜んで、色々とよくしてくれたらしいです。

そんなことを聞いてから一週間後、私は大阪のスーパージュニア
の会場にいました。

ルーシー・サファローバというかつて、天才少女と呼ばれ
12歳当時は世界で一番であったが、肩を故障したこと、
フォアハンドは強力だが、バックサイドはそれほどでもないこと
など、一時期調子を落として、再びジュニアテニスのトップに
上がってきたチェコ人と会い、いつも私がチェコ人と会った
ときに口にするように「dobry den 」と話すと靴のひも
を結びながら同じ言葉を返してきました。

そして、顔を上げたら彼女の目の前には私の姿。
さすがにびっくりしていましたね。

私はチェコ語は挨拶しかできないこと。チェコは何度も
行ったことがあること、プラハが大好きなことなどを
説明したら喜んでいましたね。

その彼女のプレイをコートサイドで見ていて、素晴らしい
パッシングショットを決めたときに、私は近くで思わず
「ano!」と叫んだら、何とも言えない可愛い笑顔を世界で
ただ一人私だけに見せてくれました。

恐らく、ゴーランマニアの彼女はこういった時に幸せを
感じていたのだろうなと思いましたね。

私ですが、折角私だけに可愛い微笑を見せてくれているのに
そこから先に何も言わなかったことを少々後悔しました。

これがイタリア語でモノを考えていたら、ウィンクするなり、
他の言葉を継ぎ足すなりしたのでしょうが、、、。

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